レーザー脱毛と皮膚がんの関係
レーザー脱毛と皮膚がんの関係
レーザー治療は現在25年の使用経験があり、皮膚ガンとの関係も考察が進んできました。
レーザーやIPL(フォト)は、紫外線や放射線がそうであるように皮膚ガンを誘発したり、すでにある皮膚ガンを悪化させるのではないか、と言う疑問は以前からあり、様々な角度から検討が行われてきました。
レーザー脱毛は皮膚ガンを誘発させるか?
結論から言うと、レーザー脱毛を含むレーザー治療で皮膚ガンを誘発することはなく、むしろ光老化した角化細胞を取り除くことで皮膚ガンの予防になったり、皮膚ガンの発見の早める可能性が高いです(悪性黒色腫:メラノーマは覗く)。
すべてのレーザー治療器、IPL治療器はイオンを発生させない(フリーラジカルを発生させない)照射方法が選択されており、すなわち、DNAを間接的に傷つけることがないようになっています。
また400nm以下の波長の光線が含まれていれば、DNAを直接的に損傷させうるのですが、レーザー治療器やIPL治療器で400nm以下の波長を含むものは存在せず、全てフィルターで取り除かれています。
現在、海外では基底細胞癌や有力細胞癌の治療に炭酸ガスレーザーが使われていたり、日光角化症(前癌病変)の治療に海外ではIPLが使われていると言う事実からもそれらの安全性は明らかでしょう。
実際にSorg博士らにより調べられたデータではIPL治療後にDNAがどの程度損傷させるかの実験を行なったが、コントロール群、紫外線照射群と比較してもDNAの損傷が優位に多いとはいえなかったと言うことがわかりました。
レーザー脱毛で最も問題となり、癌とも関係がありそうなのが火傷です。火傷のあとは皮膚ガンになりやすいと言う通説があります。しかし現在では火傷の後に皮膚ガンになりやすいと言う説は否定されております。そのため、レーザー脱毛中に火傷になったとしてもそれが皮膚ガンのリスクを上げると言うことにはなりません。
上記よりレーザー脱毛が皮膚ガンを誘発するものではないと言うことを結論づけることが可能です。
もともと皮膚癌があった場合
ではもともと皮膚癌があった場合、どうかと言う点ですが、日光角化症、有棘細胞癌、基底細胞癌の場合は、少なくとも皮膚ガンを悪化させることはありません。
悪性黒色腫(メラノーマ)に対してはその細胞増殖を促進し、悪化させる可能性はあります。またレーザー治療によりその発見を遅らせ、結果的に予後を悪くさせる可能性がある指摘されています。
ただしメラノーマを発生させるリスクはないと考えていいです。
結論
- ・レーザー脱毛が皮膚ガンを誘発するリスクはほとんど、あるいは全くない。
- ・しかしもともと悪性黒色腫:メラノーマがあった場合は、それを悪化させる可能性がある。
- ・そのため、レーザー脱毛を受ける前に悪性黒色腫:メラノーマがないか、しっかり確認する必要がある。
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