イソトレチノイン(アクネトレント)
イソトレチノインとは
イソトレチノインはニキビ治療の切り札とも言える薬で、欧米では35年ほど前から用いられている内服薬です。アメリカでは1982年に承認されています。イソトレチノインは皮脂腺の分泌を抑制し、さらに皮脂腺そのものを小さくさせる効果があります。
後述しますが、副作用のためやや慎重に使用しなければいけない薬剤ですが、高い治療効果が見込まれます。 保険治療で改善しない方は試してみてもいいでしょう。 イソトレチノインはニキビ治療薬の中では唯一
・長期寛解が期待できる(ニキビを繰り返さなくて済む)
・重症炎症性ニキビにも効果が期待できる
という特徴があります。
通常のニキビ治療では、せっかくニキビが治ったのにまた再発してしまう、ということが多かったと思います。 元々は重症のニキビに対して使われることが多かったのですが、近年では中等度の何度も繰り返すニキビ、それ以外の治療で効果のないニキビ、すぐにニキビ跡ができてしまう方にも使われることが多くなりました。
イソトレチノインのニキビ治療
イソトレチノインは4-5ヶ月程度の治療が基本です。治療後、60%の患者様では再発は見られませんでした。言い方を変えるとイソトレチノインによる治療後は60%の方は完治すると言っていいでしょう(近年では70−80%完治との報告が多い)。
さらに近年では、低用量のイソトレチノイン(0.3-0.5mg/kg)でも効果が期待できるようになってきました。 ニキビに対しては、低容量でも十分効果が見られると思います。ただし通常量を飲んだ場合の方が再発は少なくなるとの報告もあります。
累計内服量が120-150mg /kg内服を行えば再発が少なくなるとの報告もあります。
まずはカウンセリングからご予約ください。
オススメの方
-
重症のニキビの患者様
-
中等度のニキビの患者様でなんども繰り返してしまう方
-
ニキビ跡ができやすい方のニキビ治療
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ニキビのために精神的に参っている方
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酒さ(丘疹膿疱型酒さ、鼻瘤)でお困りの方
-
18歳以上の方
イソトレチノインを使えない方
- ・妊娠中の方
- ・妊娠を考えている方
- ・授乳中の方
- ・小児(少なくとも12歳以下であれば使うことはできません。13−17歳でも基本的には避けたほうがいいでしょう。骨の発達障害の可能性があるからです)
容量について
世界的には0.5mg/kg-1.0mg/kgを15−20週内服する方法が普通です。
日本人においては重症ニキビの方は少ないのでもう少し少なめの量で治療を開始してもいいでしょう。日本人の場合、0.3mg/kg程度からスタートする場合が多いです。
ただし、その場合、一旦ニキビがなくなっても再発してしまう可能性が高くなります。
副作用
- ・胎児に対する催奇形性(妊娠中、授乳中は決してイソトレチノインを飲むことができません)
- ・炎症性腸疾患(イソトレチノインとの関係性ははっきりとはわかっていません)
- ・うつなどの精神疾患(イソトレチノインとの関係性ははっきりとはわかっていません)
- ・横紋筋溶解症(重症化することは極めて少ないと考えられています)
- ・肝障害
- ・コレステロール高値
- ・中性脂肪高値
- ・貧血
- ・薬剤に対するアレルギー
- ・肌の乾燥、かゆみ、日光過敏、赤み、ヒリヒリ
- ・爪のダメージ
- ・口の乾燥
- ・鼻汁
- ・ドライアイ、目の光線過敏
- ・髪が細くなる
- ・筋肉の痛み
- ・関節の痛み
- ・胃腸障害
- ・頭痛、疲れ
検査
治療前、治療後1ヶ月、その後は3ヶ月に一度は採血が必要となります。
採血項目は血算、肝機能、クレアチニンキナーゼ、高脂血症、高コレステロールの検査が最低限、必要です。
注意点
治療中、治療後最低1ヶ月は献血ができません。
治療前、治療中、治療後最低1ヶ月。
妊娠、授乳はできません。
料金表
アクネトレント
メニュー | 初回 | 2回目以降 |
---|---|---|
10mg 30錠 | 23,650円 | 17,050円 |
20mg 30錠 | 30,580円 | 23,980円 |
30mg 30錠 | 37,510円 | 30,910円 |
40mg 30錠 | 43,868円 | 37,268円 |
※全て税込 ※採血代別途 5,500円(税込)
【未承認機器・医薬品等】
イソトレチノインは、日本国薬機法上の医療薬品として認証・承認を得ていない医薬品です。
【入手経路】
医師らが個人輸入しています。
イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらをご確認ください。https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html
【国内の承認医薬品の有無】
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
【諸外国における安全性に係る情報】
米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。
胎児の催奇形性、鬱、精神病などの精神疾患の副作用も報告されています。
まずはカウンセリングからご予約ください。
まずはカウンセリングからご予約ください。
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