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ヒアルロン酸注入後の遅発性結節

After Hyaluronic Acid
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ヒアルロン酸注入後の
遅発性結節について

近年、若返り目的で、ヒアルロン酸注入を選ばれる方が年々増加しています。 様々なヒアルロン酸が販売され、ヒアルロン酸注入によるトラブルも増えてきています。

その中で、これまでそれほど大きな問題にならなかったものが近年大きな問題になりつつあります。特に適応の拡大とともに、注入に不慣れなドクターや皮膚科、形成外科医などの専門的なトレーニングを受けていないドクターによる注入には大きなリスクが伴います。

それが遅発性結節で、日本ではそれほど知られていませんが、ヒアルロン酸の症例が多いアメリカなどではかなり大きな問題となりつつあります。

遅発性結節とは

ヒアルロン酸注入後、数日〜数週間、しこりのように触れることはそれほど問題ではありません。マッサージなどで改善していうことが多いです。
ただヒアルロン酸注入部位が急に赤く腫れて、痛くなり、熱くなってくるようですと細菌感染の可能性が高く、抗生剤の治療、ヒアルロン酸分解の治療を行う必要があります。

それ以降に、数週間〜数ヶ月経った後にしこりとして触れるようになり、時に腫れ、痛みを伴うようになった状態のことを遅発性結節と言います。ヒアルロン酸を注入後1年以上経ってから発症する場合もあります。

これは炎症のあるものと炎症のないものに分類されます。

非炎症性の遅発性結節は、慢性的な免疫応答と病原性の低い細菌感染が関係していると考えています。
炎症性の遅発性結節は、遅発性のアレルギー反応、バイオフィルム(※)などが原因となります。遅発性のアレルギー反応に関して、ヒアルロン酸は、もともと生体にあるものなので、そのほかのフィラーと比べて、アレルギー反応は少ないのですが、それでも0というわけではありません。ヒアルロン酸に含まれる不純物やヒアルロン酸の分解物に対するアレルギー反応が原因ではないかとされています。

(※)バイオフィルムとは注入したヒアルロン酸の表面に細菌の膜が付着した状態のこと。普段はおとなしくしているが、何かのきっかけで細菌が増殖し、増えることがあります。

どのような方が遅発性結節になりやすいか?
  • ・自己免疫疾患をお持ちの方
  • ・重度のアトピー性の疾患(アトピー性皮膚炎、喘息など)をお持ちの方
どのような注入が遅発性結節になるリスクがあるか?
  • ・施術者が未熟だと、遅発性結節のリスクであると報告されています
  • ・あまりに皮膚に近い位置や筋肉内の注射は遅発性結節のリスクとなります。
  • ・不潔な操作は遅発性結節のリスクなります。
遅発性結節が起こりやすい位置

唇と目の周りの報告が多いです。

遅発性結節が起こりやすいヒアルロン酸
  • ・未認可のもの、不純物の多いものは遅発性結節が起こりやすい可能性があります。
  • ・Vycrossで作られたヒアルロン酸は遅発性結節を起こしやすい可能性があります。
遅発性結節の治療

原因として、感染の可能性があるため、まずは抗生剤の投与を行います。
抗生剤の投与で十分な改善がない場合は、ヒアルロン酸分解酵素注射を用い、ヒアルロン酸を分解します。改善が見られる場合は、ヒアルロン酸分解酵素を繰り返します。
十分に治療しても改善がない場合は、ステロイドの局所注射、ステロイドの内服を行います。
症状が強い場合は抗生剤の内服+ヒアルロン酸分解注射、+ステロイドの局所注射を同時に行うことがあります。

ヒアルロン酸分解酵素注射についての詳しい解説はこちら

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