ヒアルロン酸注入の注意点
ヒアルロン酸注入の注意点
美容医療の中でも最もオーソドックスで知名度の高い治療ともいえるヒアルロン酸注入ですが、注入する層や量を間違うとトラブルになる可能性もあります。ここではヒアルロン酸注入前に知っておきたい注意点をまとめてます。
注入後に気を付けていただきたいこと
- ・ヒアルロン酸治療を行った当日は、お化粧品を使用せずにノーメイクでお過ごしください。
- ・ご来院の際にはメイクをしてきていただいて構いません。
- ・洗顔・入浴などは通常通り行っていただいて問題ありません。
- ・また激しい運動、飲酒も治療当日は控えていただきます。
- ・なお、お顔への強いマッサージは1週間程度控えていただいた方が無難です。
- ・術後の腫れ、赤みは数日程度発生します。
米国アラガン社の添付文書によると、ジュビダームビスタボリューマXC注入後に紫斑(内出血)が生じた例は微小なものも含めると77.7%、腫れは80%程度の患者様で見られ、場合によっては2週間程度持続することもあります。現実的に問題となるような内出血、腫れの発症率はそれよりもはるかに少ない確率ですが、大切なイベントや用事が近々にある場合には注入を避けるなど、ある程度事前に注意しておくほうがよいでしょう。
ヒアルロン酸を注入したもののイメージと異なる場合
「他のクリニックでヒアルロン酸を注入したけど、気に入らない、不自然になってしまった、イメージと違う」とのことでご相談にいらっしゃる方もいらっしゃいます。このようなトラブルは、カウンセリング時に仕上がりへのイメージ共有が不足していたり、施術者の技術力不足などが原因で起こります。
この場合、注入したヒアルロン酸をヒアルロン酸溶解酵素(ヒアルロニダーゼ)にて分解し再注入すること改善することができます。ただし、ヒアルロン酸を分解してすぐに再注入というわけにはいかず、ヒアルロン酸分解後2週間ほど待っていただいてからヒアルロン酸を再注入することになります。
事前に医師の相談が必要なケース
妊娠中の方、授乳中の方、お子様に対する安全性は確立しておりません。
ヒアルロン酸注射に対するアレルギーのある場合はヒアルロン酸注射を受けることは難しいです。
どうしてもヒアルロン酸注射を行いたい場合は、注入予定剤を腕に微量注入するなどのテストをあらかじめ行うことを強くお勧めしします。
免疫機能が低下している方(HIV感染症の方、重度糖尿病の方、肝硬変の方、免疫抑制剤による治療中の方)は、ヒアルロン酸注射による感染の可能性があるので慎重に注射するか、原病を治療してからヒアルロン酸注射を行うことをお勧めします。
慢性的な感染のある方(齲歯、副鼻腔炎、慢性扁桃腺をお持ちの方)は血中に微量、菌が存在する場合がありますので、その菌が注入したヒアルロン酸に付着し、感染することがあると言われています。なるべく原病を治療してからヒアルロン酸注射を行います。
ヒアルロン酸注入部位に化膿するニキビや囊胞のある方は、感染の恐れがあるので原病を治してから治療することをお勧めしています。
ヒアルロン酸に麻酔薬が含まれていることがあります。その場合、麻酔薬を含まないヒアルロン酸を選択します。
真性ケロイドの方にヒアルロン酸を行うとケロイドを発症させてしまう可能性がありますので注意が必要です。
ワーファリン、アスピリンなど血をサラサラにする薬を飲んでいる方、肝硬変の方、透析中の方は出血傾向にあります。出血傾向のある方にヒアルロン酸注射を行うと内出血のリスクが高まりますので、より慎重に注入する必要があります。
※上記の方は、医療機関、医師と相談の上、ヒアルロン酸注射を行うことをお勧めします。
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