アラガン社のヒアルロン酸の製剤解説～ボリューマ・ボリフト・ボルベラ・ボラックス・ボライト・ウルトラ・ウルトラプラスの違い～

効果が24ヵ月とシリーズの中でも最長を誇るヒアルロン酸製剤です。やや硬めの質感ですがなじみがよいので、ほうれい線や額などの深めのシワから顔のくぼみや凹みを改善するのにも役立ちます。

ボリューマは注入後の弾性と凝集性のバランスに優れ、注入後の形も維持しやすいです。その一方で、周りの組織にもなじみやすいので、顔の表情を変えても自然な仕上がりを叶えます。

適度な硬さがあるため、皮下に注入すると肌の内側のボリュームがアップし、支柱の役割をするのでリフトアップ効果も期待できます。当院で採用している「ボリューマXC」は、麻酔薬も配合されており、注射針の刺入による痛みを和らげます。

やや柔らかめの質感で、浅めのシワやくぼみの改善に優れているヒアルロン酸製剤です。通常、ソフトなヒアルロン酸は、周囲の組織になじみやすい一方、流れやすいことがあります。

ボリフトは凝集性があり、狙った部分のボリュームをアップさせることができるので、加齢によりボリュームダウンしこけた部分をふっくらさせます。なめらかな質感でありながら、18ヵ月と長い持続期間を維持できるので、通院回数を少なくしたい人にも適しています。

深めのシワにはボリューマ、浅めのシワにはボリフトと2つの製剤を併用することで、若々しい印象の顔立ちを目指せます。

柔らかい質感のヒアルロン酸製剤で、目元など皮膚が薄くデリケートな箇所への注入に適しています。ボルベラは目元の浅いシワや涙袋形成、唇のハリ改善やボリュームアップに対して使用します。

ソフトな質感なので持続期間が1年と、ジュビダームビスタ®シリーズの中ではやや短めですが自然な仕上がりを目指せます。アラガン社のヒアルロン酸製剤は、吸水しにくいので注入後のむくみが起こりづらいです。目元や唇はデリケートな箇所なので、繊細な見た目を大切にしたい人にも適しています。

ジュビダームビスタ®シリーズの中でも最も硬い質感のヒアルロン酸製剤です。ヒアルロン酸はシワ改善のために使用されることが多いですが、ボラックスは成形力に優れています。

ボリューマよりも弾性や凝集性に優れており、顎の形成やフェイスラインを整えるのに適しています。硬めの製剤でありますが、なめらかさもあるので、極細針を使用できます。細かい注入量の調整もしやすいので、イメージ通りの仕上がりを叶えやすいです。

粘度も十分あるのでリフトアップ効果も高く、持続期間も18ヵ月と長めです。メスを使わずにフェイスラインや顎のラインを整えたい人や、長めの効果を得たい人に適しています。

5つのヒアルロン酸製剤の中でも、最も柔らかい質感が特徴のヒアルロン酸製剤です。細かいちりめんジワ・毛穴・乾燥によるゴワつきなど、さまざまな肌の悩みに対応できます。顔全体や首など広範囲に注入でき、肌内部の保水性を高めることで、ハリがアップし、キメが細かい肌を目指せます。

一般的なヒアルロン酸製剤の持ちは半年程度ですが、ボライトはかなりソフトな質感でありながら、他社の製剤と比べて持続性にも配慮されているのが特徴です。そのため、美肌メンテナンスのための通院回数を減らすこともできます。顔全体の美肌効果を期待したい方や、加齢による肌の衰えが気になる方に適しています。

なめらかな質感と持続性を併せ持つヒアルロン酸製剤です。顔全体にあるシワ、ほうれい線、マリオネットラインなど浅めのシワ、口元の細かいシワ等の改善に適しています。同じくハイラクロス製法のウルトラプラスに比べると、自然な仕上がり感があるので、ヒアルロン酸注入が初めての人にも適しています。

顔の深いシワや溝の改善に適しているヒアルロン酸製剤です。ウルトラよりも架橋を多くすることで、より弾力性に富んでおり成形力もあります。やや柔らかめの質感で、加齢による頬のこけやこめかみの凹みにも用いることができます。

注入後も分解・吸収されにくく、長めの効果を期待できます。しっかりエイジングケアをしたい人に適しています。