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2021年11月29日

産後の気になる妊娠線を消す方法

どれだけ妊娠中にケアしていても、産後に妊娠線ができてしまうことはあります。時間が経つにつれて目立たなくなっていきますが、なかなか消えない妊娠線は気になってしまいますよね。今回は、妊娠線ができる原因や治療方法についてご紹介します。

妊娠線とは

妊娠線とは、妊娠してお腹が大きくなることでできる、ひび割れのような線のことです。

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で構成されていて、表皮には柔軟性がありますが、真皮はやや伸縮性が弱くなっています。 妊娠でお腹が大きくなると、真皮は急激な皮膚の伸長に耐えられず、皮膚が断裂して線ができてしまうのです。

妊娠線ができる原因

妊娠による皮膚の伸長

前述した通り、妊娠で急にお腹が大きくなると皮膚が伸長しますが、その成長に真皮が対応できず断裂し、線ができてしまいます。

急激な体重・筋肉の増加

妊娠していない場合でも、急激に体重が増加したり筋肉が大きくなったりすると皮膚が伸長するため、「皮膚線条」という、妊娠線のような肉割れができます。

また、成長期で急速に体が大きくなった際に肉割れができる場合もあります。

ステロイド外用

長期にわたってステロイド外用薬を使用している場合も、皮膚線条ができることがあります。妊娠中に痒みなどが生じたらステロイド外用薬を使うケースもありますので、その際は医師の指示に従ってステロイド外用薬を用い、適切に治療するようにしてください。

クッシング症候群

クッシング症候群とは、「コルチゾール」というホルモンが過剰になることで全身に様々な症状が起きる病気です。体に脂肪がつく、皮膚が薄くなる、皮膚線条のような線ができるなどの症状が特徴的です。

妊娠線の種類

妊娠線には「新妊娠線」と「旧妊娠線」の2種類があります。

新妊娠線

新妊娠線とは、妊娠中にできる妊娠線のことです。

お腹が大きくなることで皮膚が伸長、断裂することでできます。毛細血管が透けて見えるため、赤紫、赤茶色をしています。

旧妊娠線

旧妊娠線とは、分娩後に新妊娠線が跡になった妊娠線のことです。

妊娠中の妊娠線は赤紫、赤茶で目立ちますが、産後は次第に少し光沢のある黄白色へ変化していき、時間が経つにつれて目立たなくなっていきます。

妊娠線を自分で消すことはできる?

妊娠線は徐々に目立たなくなっていきますが、完全に消えることはありません。

そのため市販のクリームやエステ、マッサージなどで妊娠線を消そうとする方もいらっしゃいますが、高い効果は期待できません。

エステは法の定めによって医療行為が禁止されているため、どのようなサービスでも「角質」「表皮」までしか作用することができません。市販のクリームについても医療機関で処方される薬よりも効果は低く、妊娠線の原因となる「真皮」にはアプローチできないのです。

妊娠線を自分で完全に消すことはできませんので、気になる方はクリニックの受診を検討しましょう。

クリニックでの治療方法

ダーマペン

ダーマペンとは、皮膚に微小な穴を開けて成長因子を流し込み、肌再生を促す治療方法です。

微細な損傷を起こすことで、傷を治そうとする真皮内の線維芽細胞を活性化し、結果的に妊娠線を改善する効果が期待できます。

新しい皮膚に生まれ変わるため、妊娠線のほか毛穴なども改善され、肌本来の美しさを取り戻すことができます。複数回治療を受けることで、妊娠線をかなり目立たなくさせることが可能です。

治療中は多少の痛みを伴いますが、当クリニックでは施術前に痛み止めクリームを使用するため、痛みに弱い方でも挑戦しやすい治療方法となっています。

治療後は稀に内出血が生じることもありますが、1~2週間ほどで自然に治まります。

ダーマペンの詳細はこちら

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーとは、点状にレーザーを照射して皮膚に微細な穴をあけることで、皮膚再生を促す治療方法です。ダーマペンと同様に真皮内の線維芽細胞を活性化します。

当クリニックで扱っている「炭酸ガスフラクショナルレーザー(CORE2)」は、数あるフラクショナルレーザーのうち、唯一厚生労働省の認可が下りている機器となっています。

4つの照射モードから、患者様の妊娠線に最適なものを選択して照射していきます。治療中は多少の痛みを伴いますが、高い効果が期待できます。

治療後は赤み、腫れ、むくみなどが生じますが、時間の経過とともに自然に治まります。

フラクショナルレーザーの詳細はこちら

コラーゲンピール

コラーゲンピールとは、主成分が「トリクロロ酢酸」のピーリング剤を用いたピーリングです。通常のケミカルピーリングは表皮を剝離させて肌再生を促しますが、トリクロロ酢酸は真皮にまで効果が及ぶため、ダウンタイムなく肌再生を促すことが可能です。

真皮でコラーゲン生成されるため、妊娠線や肉割れのほか、しわ、血行不良などの改善も期待できます。

治療中の痛み、ダウンタイムはほとんどなく、施術時間も短いため気軽にお受けいただける治療方法となっています。治療後、稀に赤み、皮むけなどが生じるケースもありますが、数日で治まるためご安心ください。

コラーゲンピールの詳細はこちら

まとめ

今回は、妊娠線の原因や種類、治療方法をご紹介しました。

妊娠線は次第に目立たなくなっていきますが、どうしても気になってしまいますよね。妊娠線を完全に消すことはできませんが、クリニックで治療を受ければ、妊娠線をかなり目立たなくさせることが可能です。妊娠線が気になる方は、ぜひクリニックの受診を検討してみてください。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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