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2023年11月15日

【肝斑・シミ】トラネキサム酸の真実を皮膚科専門医が徹底解説

美容目的でトラネキサム酸を服用している方、または名前だけは知っているという方は多いのではないでしょうか?皮膚科領域では肝斑の治療に飲む方が多いのですが、実はいろんな側面がある面白い薬なのです。今回の記事ではトラネキサム酸について、紐解いていきたいと思います。
また、トラネキサム酸を飲んだら血栓ができやすい、白髪ができやすい、など様々な噂がありますので、そこもしっかり解説していきます。

トラネキサム酸とは?

トラネキサム酸とは何かというと、実は合成された人工のタンパク質なのです。そのため国内産(国内で発見された薬)と言えると思います。昔から使われる薬であり、外科の手術後の出血予防、抜歯後の出血予防、風邪を引いた時に喉の痛みを和らげるためなどに処方されているお薬です。

皮膚科領域では肝斑以外にも使われている歴史があって、例えば蕁麻疹やひどい湿疹に使われていた歴史もあるようです。ただ蕁麻疹や湿疹で処方する医師は今はもうほとんどいなくなっており、これらに対してはもう歴史的な役割を終えていますが、肝斑に対しては今でもよく使われており、最近さらに使われる頻度が増えてきている印象です。

トラネキサム酸のはたらき

トラネキサム酸がどのような働きでシミや肝斑を抑えるのか、まず解説していきます。
皮膚に炎症が起こると、そこにプラスミンという酵素がたくさん作られます。そのプラスミンが増えると、プラスミンはメラノサイトに作用し、メラニンをたくさん作らせます。そのメラニンが肝斑・シミの原因になるのです。
トラネキサム酸はこのプラスミンの働きを弱める抗プラスミン効果によって、メラニンの産生を抑えシミや肝斑を薄くしていると考えられています。まだわかってない機序が色々あるのでは、と言われていますが、メインの作用機序はその抗プラスミン効果によるものと考えられています。

トラネキサム酸の使い方

トラネキサム酸はかつて飲み薬しかありませんでしたが、今は付け薬もあります。まずは飲み薬の方からご紹介します。

飲み薬はトラネキサム酸の1錠が250mgの製剤と、1錠が500mgの製剤があります。250mg/錠であれば1日6錠がMAXの用量です。それを朝晩、または朝昼晩に分けて飲みます。500mgであれば、1日2~3錠を朝晩または朝昼晩に分けて飲みます。約3ヶ月、長い人であれば1年ほど服用を続け、肝斑を薄くしていきます。

つけ薬の場合、使用期間は特に定められておらず、ご自身の納得いくまで使っていただいて大丈夫です。大体朝晩を数ヶ月~数年使っていただくようなケースが多い印象です。
付け方はメーカーによって異なりますが、一番おすすめなのは洗顔した後一番最初につけることです。化粧水や乳液をつけた後だと薬の浸透が悪くなる可能性もありますので、できれば洗顔後一番最初につけることをおすすめします。

飲み薬の効果、治療期間、副作用

効果
トラネキサム酸の飲み薬は基本的には肝斑に対して使われることが多いと思いますので、肝斑に対する効果をご説明します。

実は、トラネキサム酸をどれだけ飲んだら肝斑がどれだけ薄くなるのか、をしっかり試したデータが少ないのです。そのためイメージにはなりますが、半年服用を続けたら効果を実感できる人が7~8割を占める印象です。
ただし、トラネキサム酸だけを処方することは少なく、通常はトラネキサム酸とビタミンCの飲み薬、さらにハイドロキノン・レチノールなどの付け薬を併用するため、トラネキサム酸単体の効果は我々皮膚科医でもはっきりとはわからないというのが正直なところです。

治療期間
市販のトラネキサム酸は安全性を重視して3ヶ月までと記載されていますが、病院では3ヶ月で中止することは少ないです。短くても半年、長ければ1年程飲むことが多い薬です。

副作用
もともとトラネキサム酸は出血を抑えるための薬なので、逆を言うと血が固まりやすくなるリスクも想定されています。血が溜まりやすくなって困るようなご病気の方、例えば深部静脈血栓症の既往がある方や、心筋梗塞・脳梗塞・肺梗塞などの血栓ができて困るような病気になったことがある方に関しては、処方することができません。

その他やや微妙ですが、コレステロールが高い・ピルを飲んでいる、など少し血栓に関係しうるようなベースがある方も、飲むかどうかを慎重に判断する必要があります。
トラネキサム酸は「絶対に飲まなきゃいけない薬」ではなく、他に選択肢のある中の一つ、という位置づけの薬です。したがってそういう危険性のある方は、基本的にはトラネキサム酸を服用せず別の治療を選択する、というのが一般的な考え方だと思います。

飲むと白髪ができるという噂もありますが、それは誤りです。
毛包のメラノサイト(メラニンを作る細胞)が死滅するために髪がシルバーになります。トラネキサム酸はメラノサイトを殺すような薬ではありませんので、トラネキサム酸によって白髪になることはありません。

付け薬の効果、治療期間、副作用

効果
付けるトラネキサム酸に関しても、実は効果に関してはっきりしたデータがありません。トラネキサム酸の付け薬だけで治療することはほぼなく、基本はハイドロキノンやレチノールなど他の薬と併用することが多いです。医師の体感としては、トラネキサム酸の付け薬をつけるとそれなりに効果を実感できる方が多い印象です。

使用期間
使用期間の定めは特になく、大体数ヶ月~数年ほどの単位で使用する方が多いです。

副作用
トラネキサム酸の付け薬はかぶれるリスクがほぼなく、非常に使いやすいお薬という印象を持っています。付けることで血栓ができる、ということもありませんので血栓の心配も無用です。
ごく一部ですが合わない人もおられますが、その頻度も他の薬と比較して非常に少なく、安全性がきわめて高い薬です。

飲み薬と付け薬、どちらの方が効果が高いのかというと、私は飲み薬の方が強力だと考えています。つけ薬はあくまで補助で、飲み薬をメインに据えた方が良いでしょう。ただトラネキサム酸をを飲めない方以外は、まずは飲み薬の使用から検討することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?
なかなか実態のつかみにくいトラネキサム酸というお薬について紹介いたしました。
トラネキサム酸以外のシミ・肝斑治療は別の記事でご紹介しておりますので、そちらも併せてお読みください。

▶老人性色素斑を消す方法はある?原因や治療方法、似ている症状について解説

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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