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TOP / 美容コラム / ニキビをつぶすのはNG?自己処理で跡になる危険性について
2019年09月02日

ニキビをつぶすのはNG?自己処理で跡になる危険性について

ニキビは自分でつぶして大丈夫?

ニキビが出来たら自分で潰して治そうとお考えの方もいらっしゃいますが、炎症のあるニキビを潰したり、力任せにニキビを潰したりするとニキビ跡になる可能性が高まります。 また、ニキビ跡ができる原因はニキビによる炎症なのですが、炎症を伴わないニキビ(微小面皰や白ニキビ、黒ニキビ) でも、潰してしまうとニキビ跡になる事があります。 皮膚科でも医師の判断のもとニキビを潰すことによる治療を行う場合がありますが、自己判断でニキビを潰すのはニキビの悪化やニキビ跡が残るなどリスクがあるので控えた方が良いでしょう。

つぶして良いニキビ

クリニックで行われる「面ぽう圧出術」というニキビを潰すことによる治療は、ニキビの原因となる皮脂を取り除いてニキビの改善を図るのですが、潰して良いニキビは黒ニキビ等、炎症を伴わないものだけです。 化膿したニキビや赤ニキビなど炎症を伴うニキビ を潰してしまいますと、さらに炎症を起こしニキビが悪化するばかりか、ニキビ跡ができる事があるのです。 1度ニキビ跡ができると治すのに時間がかかる事が多いので、ニキビを治す際にはニキビ跡を残さないようご自身のニキビ症状に合った治療をするのが重要です。

炎症のないニキビ 炎症を伴うニキビ
・微小面皰 ・白ニキビ(閉鎖面皰) ・白ニキビ(閉鎖面皰) ・赤ニキビ(浅在性の炎症性皮疹) ・化膿したニキビ(膿疱) ・嚢腫・硬結(深在性の炎症性皮疹) ・ニキビ跡

ニキビ跡の種類

ニキビ跡は強い炎症を伴うニキビから生じることが多く、黒ずみ、赤み、固くなってしまった状態、クレーター状態など様々な種類があります。

黒ずみのあるニキビ跡

ニキビ跡の黒ずみは、炎症を伴うニキビを治療した後にできるのが特徴で、皮膚科学的には炎症後色素沈着と言います。 黒ずみになったニキビ跡は治療をしなくても半年ほどで治っていくのが普通ですが、クリニックで治療を受ければ通常よりも早く治す事が可能です。

赤みのあるニキビ跡

炎症を伴うニキビの治療後、毛穴に炎症が残っている状態が赤みのあるニキビ跡です。炎症が完全に収まっていないので赤みを帯びたニキビ跡が残ってしまうのです。
肌内部の炎症が和らぐとともにニキビ跡も改善されていきますが、治療せず放置していては治りにくく、そのままニキビ跡が残ってしまう事もあります。

クレーター状態

ニキビ跡のクレーターは「ローリング型」「アイスピック型」「ボックスカー型」と、大きく3つのタイプに分けられます。

くぼみが出来るメカニズムは3種類で異なりますので、それぞれに適した治療を行わなくてはなりません。 クレーター状態のニキビ跡は特に治りにくいと言われていますが、クリニックで処置すれば改善は十分に期待できます。クレーター状のニキビ跡が出来たらなるべく早く治療を受ける事が大切です。

ニキビ跡を残さないケア方法

通常、ニキビ跡は時間が経つにつれ自然に治っていくものですが、手で触ったり潰したりするとニキビ跡が治らず残ってしまうことがあります。 ニキビ跡を残さないためにはお肌を清潔に保ち、適切なケアをしなくてはなりません。

・セルフケア

ニキビを自分で力任せに潰してしまうとニキビ跡が残る可能性が高くなってしまいますので、ニキビをご自宅でケアする場合、肌のターンオーバーを改善することが大切です。

スキンケア

肌が乾燥するとニキビが悪化する事もありますので、洗顔後は化粧水や乳液でしっかりと保湿する事が大切です。また、ニキビを治すために洗浄力の強い洗顔料を利用するとかえってニキビの炎症が悪化してしまう場合もあるため注意が必要です。ニキビ用石鹸や敏感肌用石鹸を用いて朝と夕方の1日2回、優しく洗うようにしてください。

市販のニキビ治療薬について

通院せずにご自分でニキビを治そうとお考えの方は市販のニキビ治療薬を使う事があるかと思います。効果のある薬もあるため一概には言えないのですが、市販のニキビ治療薬は明確に効果があるものはほとんど無いため、あまりお勧めはしません。

ノンコメドジェニックの化粧品を使用する

化粧品は少なからずお肌にダメージを与えてしまいますので、ニキビ治療を考えると「ノンコメドジェニック」というニキビが出来にくい化粧品を使用すると良いでしょう。 その他ですと、あまり油分を含まない化粧品を選ぶのが良いと言われています。

・クリニックでのケア

ニキビ跡を残さないようにニキビを治すなら、皮膚科や美容皮膚科での治療が最も適切な方法です。ニキビの症状は人それぞれ異なりますし、ご自分でケアをした場合にはニキビ跡が残るリスクが伴う事は避けられません。 どうしてもニキビ跡を残したくないのであれば、医師の診断のもとクリニックでのケアをするのが良いでしょう。 医学に基づく治療方法はご自分でケアをするよりも確かな効果が期待できますし、美容皮膚科であればニキビ治療に加えて美肌を育む治療方法もあり、美容面での効果も期待できます。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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