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2022年07月13日

毛嚢炎を早く治す方法はある?原因と対処方法を解説!

毛嚢炎を早く治す方法はある?原因と対処方法を解説! ムダ毛処理をすると、患部が赤く腫れて、ヒリヒリと痛くなることがあります。これは毛嚢炎といい、悪化すると化膿することもあるため、予防方法が気になりますよね。この記事では、毛嚢炎の原因や対処方法、予防方法について解説します。

毛嚢炎とは

毛嚢炎とは毛包に炎症ができた状態で、毛包炎とも呼ばれます。毛穴や小さな傷口から黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌、緑膿菌などの細菌が侵入すると起こる皮膚の炎症です。

毛嚢炎になると、毛穴の周辺に赤みや腫れができて、うずくような軽度の痛みやかゆみを感じることがあります。

また、マラセチア真菌と呼ばれるカビの一種が原因で、マラセチア毛包炎を発症することもあります。毛嚢炎やマラセチア毛包炎は症状が進行すると、化膿することもあるため注意が必要です。

毛嚢炎の原因と対処法

毛嚢炎の原因は、次のとおりです。

  • ムダ毛処理
  • 不衛生
  • 生活習慣の乱れ
  • 医療脱毛

それぞれの原因と対処方法を詳しく紹介していきます。

ムダ毛処理

ムダ毛処理の際にカミソリによって皮膚を傷めたり、毛抜きで毛根を傷付けてしまうと毛嚢炎ができやすくなります。

また「ブラジリアンワックス」と呼ばれる、ワックスで固めて毛を引き抜く行為も、肌への負担がかなり大きいと考えられるため注意したほうがよいでしょう。

もし、ご自身でムダ毛処理をしたい場合は、電気シェーバーを利用すると比較的に皮膚への負担を軽減できます。

不衛生

皮膚の表面が不衛生だと、毛穴から雑菌が入りやすくなり、毛嚢炎になるリスクが高まります。

日ごろから寝具をこまめに取り換えたり、シャワーで汗を流したりして皮膚を清潔に保つようにしましょう。浴槽などのジメジメした環境に雑菌が繁殖している場合もあります。

また、マスクのムレも細菌増殖の原因となり、毛嚢炎になる可能性があります。 マスクはムレにくい物を選び、こまめに取り換えるなどして衛生面に気をけることをおすすめします。マスクの正しい選び方や使い方は、次の記事を参考にしてください。

関連記事:マスクによる肌トラブル・ニキビが急増!?原因や対策について

生活習慣の乱れ

睡眠不足や不規則な生活、乱れた食習慣などが原因で肌のターンオーバーが正常に行われないと、バリア機能が低下して、毛嚢炎ができやすくなります。

肌のターンオーバーとは、基底層から生成された肌細胞が、最終的に角質層にたどり着いて垢となり剥がれるまでの一連の周期です。

ターンオーバーを整えてバリア機能を維持するためには、十分な睡眠や食生活の見直しをして生活習慣の乱れを整えることが重要です。

医療脱毛

レーザー脱毛は、レーザー照射後に毛穴に雑菌が入り込むことがあるため、慎重に行っても毛嚢炎のリスクを完全に無くすことは難しいでしょう。

このため、毛嚢炎が起きても適切に対処ができる皮膚科専門医や形成外科専門医などの医療機関での脱毛がおすすめです。

毛嚢炎を早く治す方法

毛嚢炎は自然に治まることも多いのですが、早く治したい場合や、長引く場合、広範囲に広がっている場合は医療機関の受診をすすめします。

また、マラセチア毛包炎はニキビと見分けにくいため、誤ってニキビ治療薬を利用する方がいらっしゃいます。ニキビの治療薬では効果が期待できないため注意が必要です。

毛嚢炎ができた場合の注意点

毛嚢炎ができた場合は、触ったり、自分でつぶしたりしない方がよいでしょう。毛嚢炎が化膿した場合に、毛嚢炎を自分で潰して膿を出そうとすると治りが悪くなる場合があります。さらに、炎症が悪化する可能性もあるため、自分で潰さずに病院に相談して、適切な処置を受けるようにしましょう。

毛嚢炎を予防するためにバリア機能を高める方法

毛嚢炎を予防するためには、肌のバリア機能の高めることが大切です。 バリア機能を正常に維持するためには、肌の表面にある角質を正常な状態にすることが重要です。ここでは、バリア機能を高める方法について解説します。

過度な保湿をしない

毛嚢炎になった場合、過度な保湿には注意しましょう。乾燥している場合は適度な保湿は必要ですが、過度な保湿によって毛嚢炎が悪化する場合もあります。

毛嚢炎ができたときに保湿をする場合は、肌につけてヒリヒリしない低刺激の保湿剤や、アルコールなど揮発性の物質や香料が極力含まれていない保湿剤を選ぶのがおすすめです。 適度な保湿ケアを心がけることで、バリア機能を高める ことにつながります。

物理的に強い刺激を避ける

垢すりや肌をゴシゴシ洗うなど、物理的な強い刺激を肌に与えないように注意しましょう。肌を激しくこすることで必要な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥を招きバリア機能が低下する 恐れがあります。

お風呂から上がったあとは、タオルを優しく肌に押し当てるようにして水分を取り除きましょう。また、肌への刺激を軽減させるためにも、衣服の素材は、刺激が少ないコットン素材のものがおすすめです。

紫外線対策を行う

紫外線対策を行うと、皮膚免疫の低下を防げるため、毛嚢炎の発生を抑えられます。

皮膚免疫、特に皮膚のリンパ球は皮膚の雑菌の繁殖を抑え、毛嚢炎などの肌トラブルの原因となる細菌の侵入を防ぐ免疫の働きがあります。 しかし紫外線をたくさん浴びてしまうとリンパ球の働きが一時的に低下し、毛穴での雑菌の繁殖を許す結果になってしまいます。

皮膚免疫の低下による毛嚢炎の悪化を防ぐためにも、日傘や帽子だけではなく日焼け止めをしっかり塗って、紫外線対策を行いましょう。

なかなか治らない毛嚢炎に医療脱毛がおすすめの理由

毛嚢炎を治したい場合は、医療脱毛を受けてみるのもおすすめです。 自宅などのセルフによるムダ毛処理の場合、ムダ毛を抜いたり、剃ったりを繰り返すため毛根がダメージを受けて毛嚢炎ができやすくなります。

対して医療脱毛であれば、数回のレーザー照射で半永久的にムダ毛が生えない状態にできるため、肌への負担を減らし、毛嚢炎ができにくくなります。

医療レーザー脱毛について詳しくはこちら

まとめ

肌の傷口などから細菌が侵入すると、毛嚢炎になることがあります。毛嚢炎は自然に治ることもありますが、早く改善したい場合や範囲が広範に及ぶ場合は医療機関の受診をおすすめします。

また、毛嚢炎を予防するためには、バリア機能を高めて細菌が肌に侵入することを予防するのも大切です。

ムダ毛処理が原因で毛嚢炎を繰り返す場合は、医療脱毛を検討してみるのもよいでしょう。

当院で医療脱毛を受けられる場合は皮膚科専門医・形成外科専門医が診療しますので、どうぞ安心してご相談くださいね。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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