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2022年07月04日

日焼けはニキビの大敵!紫外線が及ぼす影響やメイクのポイントを解説

「夏になるとニキビが増える」「ニキビ肌に使える日焼け止めは?」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。 夏場の強い紫外線が原因で、皮脂が増加して毛穴が詰まったり、皮膚免疫が低下したりするとニキビはできやすくなります。そのためニキビができやすい人は、ノンコメドジェニックテスト済みの肌に優しい日焼け止めで紫外線を防ぐと、ニキビの予防になるでしょう。 この記事では、紫外線のニキビへの影響やニキビにおすすめの日焼け止め、メイクのポイントについて解説します。ニキビでお悩みの場合は、ぜひご覧ください。

紫外線による日焼けでニキビができやすくなる理由

紫外線を浴びて日焼けをすると、皮脂が増加したり、皮膚免疫が低下したりします。その結果、毛穴の詰まりやニキビ菌の繁殖により、ニキビができやすくなります。ここでは、紫外線でニキビができやすくなる理由について解説します。

皮脂分泌量の増加

紫外線の刺激により、肌がダメージを受けると水分量が低下して皮脂の分泌量が増加します。 皮脂の分泌量が増えると、皮脂が毛穴に詰まり、皮脂や角質などが毛穴に蓄積されてニキビができやすくなります。 皮脂が毛穴につまった状態を放置することで、毛穴にニキビ菌が感染してニキビが悪化するケースもあるため注意が必要です。

皮膚免疫の低下

大量の紫外線を浴びると全身の免疫機能が抑制されるため、皮膚免疫も低下します。 皮膚免疫が低下するとニキビ菌が繁殖してニキビができやすくなり、ニキビが炎症して起こる赤ニキビや化膿したニキビにつながる可能性も高くなります。たとえば免疫の低下により、ウイルスや菌が増殖して風邪や肺炎が悪化することと似ています。

ニキビ肌におすすめの日焼け止め

ニキビ肌を悪化させないためには、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記してある日焼け止めを使うとよいでしょう。コメドは皮脂が毛穴にたまっている状態で、この状態からニキビ菌が増えることで赤ニキビへと悪化していきます。 ノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めは、コメドができないことを確認するために化粧品や日焼け止めを繰り返し肌に塗布して試験しているため、ニキビができやすい方や悪化させたくない方におすすめです。

ニキビ肌に対するメイクのポイント

ニキビ肌の場合は、ノンコメドジェニックテスト済みや脂が少ない化粧品を使うとよいでしょう。ここでは、ニキビ肌に対するメイクのポイントについて4つお伝えします。

古い化粧品を使わない

ニキビ肌を悪化させないためには、古い化粧品を使わないことが大切です。古い化粧品には、ニキビの原因菌が繁殖している可能性があります。 ニキビの原因菌が繁殖した化粧品を顔につけることで、ニキビが増えることもあります。とくに防腐剤が入っていない化粧品は、開封後1~2ヶ月を目安に取り換えた方がよいでしょう。

化粧水で保湿をする

ニキビができた場合、化粧水でさっぱりとカバーする程度にとどめ、保湿しすぎないように注意しましょう。過度に保湿すると、ニキビが治りにくくなるため注意が必要です。 実際は乾燥肌が原因でニキビになる人は少ないため、必ずしも保湿に力を入れる必要はないのです。とくに、皮脂の分泌量の多いオイリー肌の場合は、保湿すればするほどニキビが悪化する傾向にあります。

オイルの少ないファンデーションを使う

ファンデーションを使用する場合も、オイルの少ないものを使用するとよいでしょう。たとえば、ミネラルファンデーションがおすすめです。 ミネラルファンデーションは、肌への負担が少ない、石鹸で洗い流せるファンデーションです。合成界面活性剤や合成防腐剤、タール色素などの添加物が含まれておらず、天然鉱物が主な原料として使われています。 またファンデーションを厚塗りしないことも重要です。とくにニキビができている箇所には、あまりファンデーションを塗らない方がよいでしょう。 ニキビを隠すためにファンデーションを厚塗りして、皮脂腺を詰まらせるとニキビが治りづらくなります。ファンデーションを塗るときは控えめにして、帰宅後はすぐに洗顔して毛穴を清潔に保つようにしましょう。

ポイントメイクにする

ニキビが気になる場合は、ポイントメイクにするのもおすすめです。ポイントメイクとは、メイクにより口元や目元の印象を強くし、相手の視線がニキビから反れるようにするメイクの方法です。 ベースメイクを濃くしてニキビを隠そうとせずとも、相対的にニキビが目立たなくなります。ニキビができにくい唇やまぶたなどを中心に、メイクを施すとよいでしょう。

ニキビ跡よるシミは日焼けに注意

ニキビ跡に黒ずんだシミのようなものができることがありますが、それはシミではなく、炎症後色素沈着と呼ばれるものです。 炎症後色素沈着は、ニキビが引き起こす毛穴の炎症によって、メラノサイトと呼ばれるメラニンを作る細胞が活性化してできます。色黒の人やよく日焼けをする人にできる傾向があります。 そのため、日焼けによってできる炎症後色素沈着を防ぎたい場合は、ニキビ跡もケアした方がよいでしょう。ニキビ跡のケアについて、詳しく知りたい場合は次の記事を参考にしてください。

関連記事:ニキビ跡は消せる?自宅できるケアのポイント

日焼けによるニキビの悪化が気になる場合はクリニックへ

これから夏に向けて、日焼けによるニキビが気になる場合は、クリニックで治療するのもおすすめです。保険適用による治療と自費による治療を合わせてニキビ治療を紹介します。

保険適用による治療

クリニックではまず、保険適用による治療を試みます。保険適用の治療では、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオ)などの外用薬が処方されます。 アバダレンはニキビの原因となる詰まりを防ぐ薬です。ベピオは、ニキビの原因であるブドウ球菌やアクネ菌の活動を抑える効果や、毛穴の詰まりを防ぐ効果が期待できる薬です。その他にも、外用や内服の抗菌薬や漢方薬なども保険適応で処方されます。

保険適用によるにきび治療について詳しくはこちら

イソトレチノインの服用

イソトレチノインを飲むことで、根本的にニキビの原因を治療することができます。イソトレチノインは、ニキビの原因となる皮脂腺を縮小させる効果が期待できる薬です。 つまり皮脂腺を縮小させ過剰な皮脂分泌を抑え、ニキビの原因菌の繁殖を防ぎます。ただし効果を得るためには、半年から9カ月くらいを目安に服用する必要があります。

イソトレチノインの服用について詳しくはこちら

フォトフェイシャル

フォトフェイシャル治療は、IPLと呼ばれる特殊な光を肌に照射する治療です。IPLはニキビ菌の殺菌や、ニキビが原因で増えた不要な血管を破壊して赤みや炎症を抑える効果が期待できます。

フォトフェイシャルについて詳しくはこちら

アグネス

アグネスはニキビに微細な針を刺して、そこからRFラジオ波と呼ばれる電磁波を入れて、ニキビの原因となる皮脂腺を破壊します。同じところにニキビができる方や、他の治療で良くならなかった方におすすめの治療です。

アグネスについて詳しくはこちら

まとめ

紫外線で日焼けをすると、ニキビの悪化や、ニキビ跡への炎症後色素沈着につながります。がます。 予防には「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれている日焼け止めがおすすめです。あわせて適度な保湿や、ニキビができにくいメイクを心がけましょう。 また、化粧品は開封後1~2ヶ月を目安に取り換えることを推奨します。 ニキビを治したい場合は、当院にご相談ください。保険治療も含めて肌の状態に合わせた適切な治療法をご提案いたします。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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