年を取るにつれ気になってくることの一つが、フェイスラインのたるみですよね。 フェイスラインがたるむと、老けた印象を与えてしまいます。
では、フェイスラインのたるみを予防するにはどうしたら良いのでしょうか? 今回はフェイスラインのたるみの原因や予防方法、治療方法について詳しくご説明します。
フェイスラインがたるむ原因は、皮膚と、「SMAS」という皮膚を支える膜がたるむことにあります。 以下では、皮膚とSMASがたるむ原因をご紹介します。
真皮層にあるコラーゲンやエラスチンは加齢とともに減少します。 コラーゲンやエラスチンは肌のハリ、弾力を保つ役割を担うため、加齢で減少すると、たるみが生じます。
紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類の波長がありますが、そのうち、たるみの原因になるのはUVAです。
UVAは波長が長いため、肌の深層にまでダメージを与えて真皮層のコラーゲンやエラスチンを損傷させます。 コラーゲンやエラスチンが減少するとたるみの原因となってしまいますので、たるみ予防をする場合、UVAに注意しなければなりません。
極端に睡眠不足が続いている、食生活が乱れている、運動不足である、など生活習慣が乱れていると、たるみが出来やすくなることが分かっています。
不規則な生活習慣で肌のターンオーバーが乱れると、たるみ以外にもシワや肌荒れなど、様々な肌悩みが生じやすくなります。
タバコを吸うと体の活性酸素の量が増え、シワやたるみの原因になることが分かっています。活性酸素はコラーゲンを破壊するため、慢性的な喫煙によって肌のコラーゲンが減少し、たるみが生じやすくなるのです。
また、タバコに含まれる有害物質を処理するために栄養素が使われるため、その分、体の他の部分に栄養が届かなくなります。喫煙によって肌に必要な栄養素が不足すると、肌の老化が進んでしまいます。
※タバコが人体に与える影響、肌に与える影響、美容医療に与える影響については、以下の動画で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
肥満気味の方はフェイスラインがたるみやすいことが分かっています。 また、肥満気味の方が急速なダイエットを繰り返すと、皮膚が余ってしまい、たるみの原因になります。
紫外線はたるみの原因となるため、日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線対策をすることが大切です。 たるみの原因となるUVAは年中照射量が多いので、夏だけでなくオールシーズン紫外線対策をしてください。
肌が乾燥していると肌にハリや弾力が出ないので、十分に保湿することが大切です。 乾燥はたるみの他にも、シワや肌荒れなど、様々な肌トラブルの原因になります。 たっぷりと肌を保湿して肌のターンオーバーを整え、肌本来の美しさを取り戻しましょう。
不規則な生活習慣は肌に悪影響を及ぼすことが分かっていますので、「十分に睡眠をとる」、「適度に運動する」、「ストレスを溜めない」など、生活習慣を改善するようにしましょう。
また、前述したように肥満気味の方はフェイスラインがたるみやすいので、適度な運動や健康的な食事を意識し、適正体重を維持することが大切です。
ヘビースモーカーの方は、目尻のシワや顔のたるみが目立つ「スモーカーズフェイス」になりやすいことが分かっています。
喫煙は健康にも美容にも悪影響を及ぼしますので、禁煙するのが理想です。 自分で禁煙するのが難しい方は、医療機関の禁煙外来を利用するのもオススメです。
ヒアルロン酸というとシワ治療のイメージが強いかと思いますが、最近はたるみ治療に用いられることが多くなってきています。
頬の外側にヒアルロン酸を注入するとSMASが引き締まって顔が引き上げられ、フェイスラインのたるみを解消することができます。一度ヒアルロン酸を注入すると、半年~2年ほど効果が持続します。
はなふさ皮膚科では、ヒアルロン酸注入前に注入箇所をしっかりとクーリングするため、施術中の痛みを最小限に抑えられます。 痛みが不安な方には麻酔クリームを使用しますので、ご安心いただけます。
また、ヒアルロン酸注入後には内出血や赤み、むくみが生じる場合もありますが、数日~1週間ほどで自然に治まります。
ボトックスはボツリヌス菌毒素製剤を用いた治療で、筋肉の働きを抑える作用があります。主に表情の変化で生じるシワの治療に用いられますが、たるみ治療に使われることもあります。
顔を下に引っ張っている筋肉のみにボトックスを注入することで、顔を上に引っ張っている筋肉が優位になり、たるみを解消することができます。
注入前にしっかりとクーリングするため、痛みはちくっとする程度に抑えられます。痛みが不安な方には麻酔クリームを使用いたします。
ボトックス注入後は針跡が赤くなることがありますが、1日程度で治まります。
スレッドリフトは皮下に糸を挿入してリフトアップしたり、肌にハリをもたせる治療方法で、フェイスラインや首のたるみに高い効果を発揮します。
皮下にあるSMASに糸を挿入すると皮膚組織が持ち上がり、糸周辺のコラーゲンが増生されるため、たるみを予防・解消することができます。
スレッドリフトには様々な種類があるのですが、はなふさ皮膚科では、高いリフトアップ効果が期待できる「シルエットリフト」をご用意しております。 シルエットリフトは、特殊な糸にトゲのような円錐状の生体分解ポリマーが双方向についています。トゲが組織を強力に引き上げるため、より高い効果が期待できます。
局所麻酔を使ってから施術を行うため痛みはそれほどありませんが、施術後は皮膚が引っ張られるような痛みが一週間ほど続きます。
施術後は針を刺した部分が内出血になることがありますが、7~10日ほどで治まります。
関連記事:スレッドリフトの効果とは?切らないフェイスリフトでたるみ解消
HIFUとは、「高密度焦点式超音波」という超音波をSMASに照射する治療方法です。
SMASに超音波を集中させると、熱損傷が生じます。その傷を修復するためにコラーゲンが再生され、SMASが収縮することによって、たるみを解消することができます。
施術中に多少の痛みがありますので、痛みが不安な方には麻酔クリームを使用してから施術を行います。 施術後は赤みが生じることがありますが、数時間~数日ほどで治まります。
はなふさ皮膚科では、「リフテラV」、「ウルトラフォーマーⅢ」、「ウルトラセル」を扱っております。詳しくは、以下のページを参考にしてください。
施術:ウルトラフォーマーⅢ 副作用:火傷、色素沈着、肝斑の悪化、むくみ、赤み、内出血 料金:1回 初回39,800円
たるみのセルフケアで重要なのは、紫外線対策や保湿です。
一度フェイスラインがたるんでしまうとセルフケアで改善することは難しいので、しっかりとセルフケアを行い、たるみを予防しましょう。
市販の美顔器は出力が弱いため、効果はあまり期待できないと考えられます。
ある程度の予防効果はありますが、高い治療効果をお求めの方はクリニックでの治療を検討しましょう。
「顔の体操」、「頭皮や顔のマッサージ」が即効性のある解消方法として紹介されることが多いですが、これらでたるみを解消することはできません。
フェイスラインがたるむ原因は皮膚と、SMASのたるみにありますので、顔の体操で筋肉を鍛えても効果は期待できないでしょう。
また、頭皮や顔のマッサージについては「即効性がある」と感じる方もいらっしゃいますが、あくまでも数時間ほどといった、一時的な効果に限られます。
加齢とともに、フェイスラインはたるみやすくなります。
フェイスラインがたるむ原因は皮膚と、SMASのたるみにありますので、日頃から紫外線対策や保湿を心掛けて、しっかりとたるみ予防をするようにしてください。
フェイスラインのたるみでお悩みの方は、ぜひクリニックでの治療を検討してみてくださいね。
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