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2019年12月05日

乾燥がシミの原因に?予防方法を紹介します

紫外線はシミの原因になるため、オールシーズン紫外線対策をしている方は多いかと思います。しかし、シミをつくる原因はなにも紫外線だけではありません。 紫外線量が少ない秋冬にも、乾燥によってシミができてしまう可能性があるのです。 乾燥とシミの関係を知り、しっかりとシミ対策していきましょう。

乾燥がシミの原因に?

乾燥したお肌はバリア機能が低下している状態になっているため、外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。刺激をうけると肌に炎症が起きやすくなります。肌に炎症が起れば、メラニンを作っているメラノサイトが過活性化し炎症後色素沈着とよばれる黒ずみが生じやすくなります。炎症後色素沈着に加え、炎症が起こっている部位に紫外線による刺激が加わるとシミができる原因となります。 また、乾燥肌は肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れているためシミが濃くなってしまうリスクもあるのです。シミがある部分はターンオーバーが遅くなっていますので、メラニン色素がなかなか体外へ排出されずに色素沈着し、シミが濃くなってしまいます。

乾燥の原因は?

肌の表面にある角質層は肌の水分量を保ったり、外部の刺激から肌を守ったりする働きをしてくれます。お肌を守る働きのことをバリア機能と言い、このバリア機能が低下するとお肌が乾燥してしまうのです。 バリア機能が低下する原因は様々で、以下のようなものがあります。

空気の乾燥

外気が乾燥しやすい秋冬や、長時間のエアコン使用は肌が乾燥する原因となります。空気が乾燥していると肌のバリア機能が低下しやすくなってしまうのです。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や食生活の乱れ、過度なストレス、喫煙などが肌に与える影響は非常に大きく、これらは肌のターンオーバーを乱し、お肌の乾燥を引き起こします。

摩擦による刺激

入浴時に体をゴシゴシと力を入れて洗ったり、洗顔時に洗顔料を泡立てず洗ってしまうと、角質層が傷ついてバリア機能が低下してしまいます。摩擦による刺激以外にも、使用しているボディーソープや洗顔料に刺激が強い成分が入っていると角質層が傷つくことがあるので要注意です。

紫外線

角質層は肌の一番外側、表皮にあるため紫外線によるダメージを受けやすくなっています。角質層がダメージを負うとバリア機能が低下し、肌が乾燥してしまいます。

加齢による乾燥

お肌の潤いを保つ皮脂や保湿成分は、個人差がありますが加齢とともに減少する傾向にあります。肌の水分量が不足しているのに適切なケアをしなければ、どんどん肌の乾燥が進んでいきます。

遺伝的影響

天然保湿因子のフィラグリンという物質が生まれつき少ない方が10人に1人ほどおられます。その場合はかなり肌が乾燥しやすくなります。

乾燥の予防方法

バリア機能が低下して肌が乾燥すると、シミだけでなく様々な肌トラブルが起きやすくなります。美肌を育むためにも、しっかりと乾燥を予防してください。

加湿器を使う

空気が乾燥している部屋に長時間いると肌は乾燥しますし、風邪もひきやすくなってしまいます。お肌や健康のためにも、部屋の湿度は50%~60%に保ちましょう。秋冬は特に乾燥しやすい季節なので、加湿は必須です。

肌に刺激を与えない

肌に刺激が加わると角質層が傷つき乾燥してしまうため、なるべく肌に刺激を与えないよう気をつけましょう。石鹸は洗力が強すぎないものを選び、たっぷり泡立ててから泡で優しくこするように洗うようにしてください。

洗顔に注意

1日に何回も洗顔すると、水とともに必要な皮脂や潤い成分まで落ちてしまいます。洗顔は朝と夜の2回ぬるま湯で行い、洗顔後にはすぐ保湿することが大切です。

バランスの良い食事をとる

肌のターンオーバーを正常にするためには、栄養バランスの良い食事をとることが大切です。乾燥が気になる時には、タンパク質やビタミン、亜鉛、必須脂肪酸を意識して取り入れてみてくださいね。

保湿ケアする

乾燥肌予防にスキンケアは欠かせないのですが、お肌をきちんと保湿していなければ乾燥予防にはなりません。例えば、化粧水だけを使ったスキンケアでは水分が蒸発してしまうため正しいスキンケアとは言えないでしょう。 乾燥肌予防をするのであれば、化粧水と乳液、クリームなどを用いて潤いをキープしましょう。洗顔後や入浴後は素早く保湿するよう心掛けてください。

ぬるま湯で入浴する

熱いお湯に浸かるのが好きな方もいらっしゃいますが、お肌のことを考えるとあまりお勧めは出来ません。あまりにもお湯が熱いと肌に必要な皮脂やセラミドなどの保湿成分が流れ落ちてしまい、乾燥が進んでしまうのです。乾燥予防には40度以下のぬるま湯に浸かるのがベストと言われています。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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