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2021年01月29日

化粧品かぶれの原因は?予防方法と医師のお勧めを紹介します。

化粧品かぶれは、その名の通り化粧品が原因でかぶれが生じる皮膚疾患です。 「新しい化粧品を使ったらかぶれた」、「いつも使っている化粧品なのにかぶれた」といった経験のある方は多いことでしょう。 かぶれを起こさず思い切りメイクを楽しむためにも、化粧品かぶれの原因と予防方法を確認していきましょう!

化粧品かぶれとは?

化粧品かぶれとは「接触皮膚炎」という皮膚疾患のことで、皮膚科外来患者の4 ~ 30%を占める皮膚疾患です。医学的には、化粧品が皮膚に触れて生じる皮膚炎のことを、「化粧品皮膚炎」と総称します。

新しい化粧品を使って化粧品かぶれが生じることもあれば、同じ化粧品を使っていても途中から化粧品かぶれが生じることもあります。症状としては主に表皮に痒み、ヒリヒリ感を伴う湿疹性の炎症反応が生じます。

化粧品かぶれの症状

  • かゆみ
  • ぶつぶつ
  • 腫れ
  • カサカサ
  • 赤み
  • 肌荒れ

など

化粧品かぶれの原因

接触皮膚炎は大きく分けると「刺激性」と「アレルギー性」に分類され、化粧品かぶれは刺激性、アレルギー性どちらでも生じます。

刺激性

香料や界面活性剤など、化粧品の成分によって炎症が生じるものを「刺激性皮膚炎」といい、化粧品かぶれの90%以上が刺激性皮膚炎と言われています。 皮膚を刺激する物質が角化細胞を刺激して「サイトカイン」、「ケモカイン」という炎症を引き起こすタンパク質の産生を促すため、皮膚に炎症が起こると考えられています。

簡単にいうと皮膚への刺激によって生じるかぶれですので、誰でも刺激性皮膚炎になる可能性はあります。アイメイク用品や界面活性剤による刺激でかぶれることが多いので、十分に注意する必要があります。

アレルギー性

微量のハプテン(アレルギー発症の要因になることもある物質で、単独では抗体を産生させる能力はない)が皮膚につくことによって炎症が生じるものを「アレルギー性接触皮膚炎」と言います。アレルギーを起こしやすい人と起こしにくい人がいますので、アレルギー性のかぶれは人によってかかりやすさが異なります。 化粧品かぶれがアレルギーによるものであれば、パッチテストで原因の物質を特定し、その原料を含む化粧品を避けることで化粧品かぶれを予防することが可能です。

かぶれを起こしやすい成分

香料

化粧品原料のなかで香料は化粧品かぶれを最も起こしやすく、化粧品かぶれの原因の30%以上を占めます。

保存料

香料の次に化粧品かぶれを起こしやすいのが、保存料です。保存料を大きく分けると「抗菌剤」、「抗酸化剤」、「紫外線吸収剤」の3つになり、そのなかでも抗菌剤は化粧品かぶれを起こしやすいです。パラベンなどの防腐剤、抗菌剤などは多くの化粧品に含まれています。

界面活性剤

界面活性剤はほとんどの化粧品に含まれていて、大きく分けると「アニオン」、「カチオン」、「非イオン」、「両性」に大きく分けられます。そのなかでも、シャンプーやボディソープに使われることの多いアニオン系界面活性剤は刺激性接触皮膚炎を起こしやすいと言われています。

化粧品かぶれしやすい部位

化粧品かぶれが発症する部位は、約40%が顔、約13~18%が眼瞼、約11%が前腕、約8%が脇の下と報告されています。

化粧品かぶれの部位と、予想される化粧品の種類

部位 予想される化粧品
石鹸、クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、パック剤、下地クリーム、ファンデーション
まつ毛美容液、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ
チーク
唇美容液、リップクリーム、リップライナー、口紅

化粧品かぶれを起こさない為には?

パッチテストを行う

化粧品かぶれはアレルギーが原因で生じることもありますので、化粧品を使用する前にパッチテストをして、アレルギー反応の出る成分を把握しましょう。

アレルギーが出る成分が分かれば、その成分を含む化粧品を避けられるため、化粧品かぶれを予防できます。

肌の調子が良いときに新しい化粧品を使う

肌の調子が悪いときは肌荒れを起こしやすく、特定の成分に敏感になることがあります。そのため、肌の調子が良いときに新しい化粧品を使うことをオススメします。

化粧品かぶれが起きてしまったら

原因と思われる化粧品を避ける

化粧品かぶれが生じたら、かぶれの原因と思われる化粧品を避けることが重要です。原因を排除できれば、入念なスキンケアで肌が良くなってくることが多いです。

どの化粧品が原因でかぶれているか分からない場合は、医療機関でパッチテストを受けると良いでしょう。化粧かぶれの原因となる成分が分かるので、化粧品かぶれの予防に役立ちます。

保湿する

接触皮膚炎に対する保湿の効果は明らかになっていないのですが、刺激性接触皮膚炎においては保湿が予防、治療に効果的なことが分かっています。

美肌のためにも保湿は非常に重要ですので、日頃から保湿剤を使って十分に保湿するようにしましょう。

医療機関を受診する

化粧品かぶれの原因が分からない場合には、医療機関でパッチテストを行い、かぶれの原因を特定するようにしましょう。化粧品かぶれの原因となる成分を特定できたら、今後その成分を含む化粧品を避けることができます。

また、化粧品かぶれを放置するとシミが目立ったり、かゆみを感じやすい肌になったりすることがあるため、医療機関で適切な処置をしてもらう必要があります。

まとめ

化粧品かぶれは、「接触皮膚炎」という病気ですので、適切な処置をしてきちんと治さなければなりません。

当クリニック“はなふさ皮膚科”では、化粧品かぶれに対してステロイド外用薬、保湿剤での治療をご提案しております。保険治療となりますので、化粧品かぶれでお困りの方は気軽にお問い合わせください。 当院では、化粧品をなるべく少なくできるような肌作りに役立つ「ゼオスキン」シリーズをお勧めしています。

ゼオスキンの詳細はこちら

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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