閉じる
ご予約はこちら
HANAFUSA BEAUTY CLINIC SITE
Youtube Instagram TikTok
美容コラム
Column
TOP / 美容コラム / ピーリングジェルは効果なし!?市販品は成分に注意!
2021年01月07日

ピーリングジェルは効果なし!?市販品は成分に注意!

市販品のピーリングジェルを使えば自宅で簡単に角質ケアすることができますが、効果はあるのでしょうか? 今回は市販品のピーリングジェルの効果やピーリング時の注意点、選び方まで紹介いたします!

ピーリングとは?

ピーリングの「ピール(peel)」は英語で皮をむくことを意味します。

美容でのピーリングとは皮膚表面の古い角層を人工的に取り除き、肌の細胞に刺激を与えることで肌のターンオーバー(新陳代謝)を促すことです。 肌のターンオーバーが促されると、ニキビやニキビ痕、シミ、しわなど、様々な肌トラブルを改善することができます。

ピーリングの種類

ピーリングと一口に言っても、角質ケアの方法は様々です。大きく分けると、ピーリングには「酸」、「酵素」、「スクラブ」の3種類があります。

フルーツ酸やサリチル酸、乳酸、グリコール酸などの酸を皮膚に塗布することで古い角層を取り除き、肌のターンオーバーを促します。 酸の種類によって肌への刺激の度合いや期待できる効果が異なりますので、お肌の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

酵素

タンパク質分解酵素を用いて角質剥離を促す方法です。 角質細胞は「デスモソーム」というタンパク質でお互いがくっついているため、タンパク質分解酵素を塗布することで角質細胞の結びつきが緩まり、古い角層が剥がれる仕組みとなっています。

スクラブ

スクラブは英語でごしごしこすって洗い落とすという意味です。 酸で古い角層を剥すピーリングとは違い、スクラブには細かい粒子が含まれており、皮膚表面をこすることで物理的に古い角層を剥がします。

市販品のピーリングジェルの効果は?

実は市販品のピーリングジェルには酸性の物質が入っていなくても「ピーリングジェル」として販売されている商品もあります。古い角層を剥がすには酸が必要ですので、当然のことながら酸性の物質が入っていないピーリングジェルでは効果が期待できません。

「フルーツ酸」、「サリチル酸」、「グリコール酸」などクリニックで使うような酸が入っている市販品ですと、ある程度効果を期待できます。

ただ、このような有効成分が含まれていても劇的な効果は期待できません。 クリニックで使用される酸は濃度を調整できるため効果が高いのですが、市販品は有効成分が含まれていてもクリニックほどの効果はないのです。

効果のある市販品の選びかた

効果のある市販品を選ぶには、有効成分が含まれているかどうかを確認することが大切です。以下では、代表的な有効成分をご紹介します。

乳酸

乳酸は保湿や美白効果があるため、シミやくすみ、色素沈着などに効果が期待できます。 分子量が大きいため、お肌への刺激が少なくマイルドなのが特徴です。

サリチル酸

サリチル酸は特にニキビ、小じわ、皮膚のくすみに優れた効果を発揮します。 サリチル酸エタノールもしくはサリチル酸マクロゴールとして使用されるのですが、クリニックではサリチル酸マクロゴールを使用するのが一般的となっています。 サリチル酸エタノールは脂腺から血中へサリチル酸が吸収されてサリチル酸中毒になる危険性がありますし、肌への刺激が強いため、今では肌への刺激がほとんどない「サリチル酸マクロゴール」が用いられることが多くなってきました。

グリコール酸

グリコール酸は主にニキビ、ニキビ痕を治すために用いられます。 グリコール酸は最もマイルドで安全性も高く、日本人のお肌に合うピーリング剤のため国内で多く採用されています。

ピーリングジェルを使う際の注意点

保湿する

角質層は皮膚から保湿成分が失われるのを防ぐ働きがあります。 ピーリングで人工的に角質を剥がした後はバリア機能が一時的に低下し、肌は乾燥しやすい状態となりますので、保湿剤で十分に保湿することが重要です。

紫外線対策する

角質層は皮膚を紫外線から守る働きもしますので、ピーリングで角質を剥がした後には紫外線が皮膚を通過しやすくなります。 紫外線はシミやしわの原因となりますので、ピーリング直後は必ず日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線対策を行ってください。

摩擦を避ける

ピーリング直後はバリア機能が低下していますので、皮膚は摩擦のダメージも受けやすくなっています。摩擦を受けると色素沈着などの肌トラブルが生じる恐れがありますので、なるべく肌に摩擦を与えないよう注意しましょう。 洗顔時やタオルで顔を拭う際には、ゴシゴシと力を入れないようにしてください。

クリニックでのピーリング

クリニックでのピーリングにはケミカルピーリングやコラーゲンピールなどがあります。

使用されるピーリング剤は真皮に及ぶものから角質を軽度剥がす軽いものまで様々ですが、「ディープピーリング」と言われる強力なピーリングは、色素沈着や瘢痕形成の副作用が高頻度で起こりうるため、国内のクリニックでは比較的マイルドなピーリングが主に行われています。 比較的マイルドなピーリングでも、美白作用やコラーゲンの増生効果が確認されていますのでご安心ください。

当クリニック“はなふさ皮膚科”では、患者様のお肌の状態に合わせてピーリング剤の濃度や塗布時間を調節しております。 市販品のピーリングジェルはある程度の効果しか期待できませんので、高い効果をお求めの方にはぜひクリニックでのピーリングをお試しください。

ケミカルピーリング

当クリニックでは「サリチル酸マクロゴール」を扱っております。 サリチル酸マクロゴールは肌への刺激が少なく、術直後から効果を実感することができます。特にニキビ、小じわ、皮膚のくすみが気になる方にオススメです。

コラーゲンの生成を活発にさせる作用もありますので、通常のピーリングよりも術後の赤みや痛み、乾燥が起こりにくいのが特徴です。人前に出る機会が多い方も安心してご相談ください。

ケミカルピーリングの詳細はこちら

コラーゲンピール

コラーゲンピールは「トリクロロ酢酸」を用いたピーリングで、コラーゲン生成を促し、肌にハリや弾力をもたらす治療です。 ハリ、弾力、小じわ、シミ、くすみ、肝斑血行不良、ニキビ痕の改善、妊娠線などを改善することが可能です。

トリクロロ酢酸はディープピーリングですが、当クリニックで扱っている「PRX1-T33」は通常のトリクロロ酢酸ピーリングとは異なり、赤みや皮ムケなどが起こりにくいなど安全性の高いものとなっております。 初めての方でも安心して治療していただけますので、気になる方はぜひお問い合わせください。

コラーゲンピールの詳細はこちら

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
医師紹介へ

その他の記事

謹賀新年

あけましておめでとうございます。2023年は大変お世話になりありがとうございました。昨年は京都院、なんば院、渋谷院を新たに開業し、…

【肝斑・シミ】トラネキサム酸の真実を皮膚科専門医が徹底解説

美容目的でトラネキサム酸を服用している方、または名前だけは知っているという方は多いのではないでしょうか?皮膚科領域では肝斑の治療に…

【ニキビ治療】イソトレチノインについて皮膚科医が徹底解説

ニキビ治療、と調べると「イソトレチノイン」という薬が検索結果に出てきたことはありませんか? イソトレチノインはレチノイン酸の一種(…

【鼻の毛穴】いちご鼻の酒さや脂腺増殖症の可能性について、皮膚科医が解説

鼻の凸凹がたくさん目立っていて、毛穴の開きも目立っている方、いわゆるいちご鼻にお悩みの方も多いのではないでしょうか?実はそうした症…

【ニキビ/毛穴/酒さ】アゼライン酸は本当に最強なのか?皮膚科医が解説

今回の記事では、アゼライン酸の真実をお伝えしていきます。アゼライン酸はニキビ・酒さ・美白・毛穴とあらゆる症状に効果を示す、万能選手…

【AGA治療】ミノキシジルの真実を皮膚科医が解説

AGAという言葉、最近CMや広告でよく見かけますよね。AGA専門クリニック、なんてものも見かけます。そしてAGA(男性ホルモン型脱…