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2020年09月28日

コラーゲンを飲むと美容効果はあるの?

乾燥や肌荒れになった際、サプリなどでコラーゲンを積極的に摂る方は少なくありません。

コラーゲンが肌に良いのは間違いないのですが、摂取方法によっては効果がないことをご存知でしょうか? コラーゲンを増やす方法にはサプリや化粧品、美容医療などがありますが、そのなかには美容効果が期待できないものも存在するのです。

そこで今回は、コラーゲンの経口摂取による美容効果についてご説明していきます。 コラーゲンの正しい摂取方法を知って、美肌を育みましょう!

コラーゲンとは

コラーゲンとは組織をつくるタンパク質の一種です。体内のタンパク質の約30%を占めており、そのうち約40%は皮膚に、約20%は骨や軟骨に存在します。 コラーゲンは肌に良いというイメージが強いかとは思いますが、コラーゲンは肌の弾力や関節の柔軟性に必要なものです。美容だけでなく健康面でも重要な働きをすることが分かりますね。

鶏の手羽先や魚の皮、うろこなどにコラーゲンは含まれているため、食品からコラーゲンは摂取できますが、近年はドリンクや錠剤、ゼリーなど、多くのコラーゲンサプリメントが市場に出回っています。

コラーゲンの役割

肌のハリを保つ役割があるコラーゲンは真皮を構成する主要な成分で、若々しい肌を作るのには必要不可欠です。 コラーゲンは線維芽細胞(せんいがさいぼう)という、真皮の中にある細胞で作られています。コラーゲン以外にも、線維芽細胞はエラスチン、ヒアルロン酸といった美肌に重要な真皮成分を作り出します。

☞線維芽細胞の働き

  1. コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作る
  2. 細胞分裂して線維芽細胞の数を増やす
  3. コラーゲンを束ねて真皮の構造をつくる

コラーゲンと老化の関係性

コラーゲンが減る主な原因は加齢と紫外線です。

加齢や紫外線でダメージを受けると線維芽細胞が衰えて皮膚の新陳代謝が鈍り、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を上手く作り出せなくなってしまいます。 コラーゲンは真皮の70%を占めますので、線維芽細胞がうまく機能しないと肌にハリがなくなります。

コラーゲンをはじめ、これらの真皮成分が失われると肌は弾力や水分を失い、しわ、たるみができるのです。

しわ、たるみができると老けてみえますので、若々しい肌を保つには、線維芽細胞を活性化させてコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促すことが大切です。

コラーゲンの効果

美肌効果

前述したようにコラーゲンは肌のハリを保つ役割があります。 コラーゲンは角層水分量を増加させるため、コラーゲンが増えると乾燥肌や肌荒れなどが改善することが分かっているのです。

肌の弾力やハリを保って若々しい肌を育むには、コラーゲンを増やすことが大切ということがお分かりいただけると思います。

骨や関節のなど運動器の状態が改善

骨はコラーゲン線維の間にリン酸カルシウムなどの無機成分がくっついて形成されていますので、骨密度が低下している際にはコラーゲンを摂取することで症状が改善されると言われています。 また、コラーゲンの摂取は骨以外にも関節やアキレス腱など運動器の状態が改善することが報告されています。

コラーゲンは飲んでも効果があるの?

数多くのコラーゲンサプリが市場に出回っていますが、実際のところコラーゲンの経口摂取は効果があるのでしょうか?

コラーゲンサプリに対する世間的なイメージには「お肌がプルプルになる」といったものがありますが、実はコラーゲンを口から摂取しても、肌が良くなることはありません。 コラーゲンはアミノ酸に分解されて吸収されるため、口から摂取しても、そのまま体に吸収されるわけではないのです。

コラーゲンを含む化粧品に保湿効果があることは明らかになっているのですが、経口摂取したコラーゲンが皮膚に対して効果を発揮するかについては明らかになっていません。

しかし、肌のコラーゲンが増えていなくてもサプリで美肌効果が現れるケースはあります。

プラセボ効果

「コラーゲンサプリを飲めば肌が良くなる」と思いながらサプリを摂取すると、プラセボ効果によって肌が良くなることがあります。

慢性的な栄養不足の人

無理なダイエットなどで栄養不足の方がコラーゲンサプリを飲んだ場合には、肌が良くなることがあります。コラーゲンはタンパク質の一種ですので、不足した栄養素が満たされて肌ツヤが良くなるのです。

サプリを飲むと線維芽細胞が刺激されてコラーゲンの産生が増えるかもしれないという説も僅かにありますから、コラーゲンサプリを飲むこと自体は悪いことではないでしょう。 ただし、サプリを飲んだ方がアレルギーを起こしたり、重篤なアナフィラキシーを起こした事例が複数報告されているため、注意が必要です。過剰摂取するとニキビやむくみ、頭痛などのトラブルが生じる事もありますので、飲む場合には一日の摂取目安量「5~10g」を守ってくださいね。

コラーゲンを増やすには?

経口摂取ではコラーゲンは増えないことが分かりました。 では、コラーゲンを増やすにはどうしたら良いのでしょうか?

以下ではコラーゲンを増やす方法をご紹介します。

生活習慣を改善する

肌のコラーゲンを増やすために日常生活でできることとしては、生活習慣の改善が挙げられます。バランスの良い食事や睡眠、適度な運動、ストレス解消、紫外線対策、禁煙などが線維芽細胞の減少や衰えの予防になります。

美容医療でコラーゲンを増やす

コラーゲンの増産は美容医療の得意分野です。コラーゲンの経口摂取による効果が明らかになっていない以上、現時点では美容医療が最も有用と言えるでしょう。

コラーゲンを増やすには、コラーゲンを作り出す「線維芽細胞」を活性化させる必要がありますので、皮膚や皮下のコラーゲンはレーザー治療、フォト治療、マイクロニードルセラピー、レーザーフェイシャル、HIFUなどで線維芽細胞を活性化させてコラーゲンを増やすこととなります。

肌の衰えを感じる方は、気軽にできる美容医療から試してみてくださいね。

線維芽細胞の活性化には“コラーゲンピール”

当クリニックで扱っている“PRX1-T33”は、お肌に薬剤を浸透させるだけでお肌のハリや弾力、小じわ、しみなどを改善します。

PRX1-T33に含まれる「トリクロロ酢酸」を真皮深くに浸透させることで線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの増産を促すため、若々しい肌を育むことができるのです。

通常のトリクロロ酢酸ピーリングよりも副作用が少なく、ダウンタイムも少ないため、初めて美容医療を受ける方でも安心してお試しいただけます。

症例写真

(湿布前   >   5回湿布後)

コラーゲンピールの詳細はこちら

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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