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2022年01月26日

ダーマペンでニキビやクレーターが悪化?気になる対策方法やクリニック選びを解説

幅広い肌悩みを解決できる治療方法として、近年注目されているのが「ダーマペン」です。ニキビ跡治療の他に毛穴の引き締め、小じわなどの若返り治療にも有効で、幅広い年代層に人気があります。 しかし、知名度の広がりとともに「ダーマペンでニキビ跡が悪化した」といった声を聞くこともあり、ダーマペンに対して不安を抱く方も少なくありません。
では、本当にダーマペン治療をすると悪化するのでしょうか、今回はその原因について解説していきます。

ダーマペンとはどんな治療方法?

まず、ダーマペンがどのような仕組みで治療しているのかを解説します。 ダーマペンはマイクロニードル治療と呼ばれる、肌に極細針で穴を開けてターンオーバーを促進させる治療方法で、肌に成長因子を塗り、肌表面に針で穴を開けながら塗布した成長因子を浸透させます。 肌に穴を開けることで真皮層に微細な損傷が起き、損傷を修復しようとする肌本来の作用によって表皮細胞や線維芽細胞、コラーゲンなどの肌細胞が活性化されます。その働きでツヤやハリのある新しいお肌へ生まれ変わります。 皮膚の若返りや小じわの治療として用いられることもありますが、当院では開院以来からニキビ跡(クレーター)治療のひとつとして積極的に推奨している治療方法です。

一度傷を作るとはいえ、治療方法として認められているダーマペンで「悪化」すると言われているのはなぜでしょうか?その理由としてあげられるのは、クリニックではなく個人によるダーマペン施術ができる「セルフダーマペン」の存在です。

セルフダーマペンの危険性

なぜセルフダーマペンで危険性が伴うのでしょうか。理由は、個人が通販サイト等で購入して使用できるダーマペンは厳密に医療機器とはいえない類似品・模造品だからです。
医療機器ではないため個人でも入手しやすいですが、信頼性や安全性、商品の質などは保証されていません。また、セルフダーマペンを行う際には、ダーマペン本体の他に麻酔クリームや滅菌された針、消毒液や導入薬剤なども自身で用意する必要があります。なかでも滅菌が必要な道具は、クリニックの場合しっかり滅菌期限の記載があるものを使用します。
対して、通販サイト等で販売されている針の中には滅菌されていないものや、どのような滅菌を行っているか不明な場合があるため、購入の段階でも十分な注意が必要になります。

ダーマペンで肌トラブルは起きる?

セルフダーマペンはクリニックよりも費用が掛からない分、気軽に手を出せるかもしれません。しかし、自身の肌状況をよく理解していない状態や滅菌をきちんとしていない状況で施術してしまうと、本来治すはずだったニキビ跡に菌が入ってしまう可能性があります。その結果、さらなる肌トラブルにつながりかねません。
また、クリニックでダーマペン治療をした場合でもアフターケアをしっかり行わないと、十分な治療結果が実感できず、最悪の場合セルフダーマペン同様に肌トラブルへつながる可能性があります。 ここからは、具体的にどのような肌トラブルが想定されるのかを解説します。

ニキビやニキビ跡が悪化する

ダーマペンは、ニキビやニキビ跡に対して特に効果が期待できる治療方法です。しかし、治したいニキビやニキビ跡に赤みや腫れ、しこりや膿が出ている状態で治療を受けてしまうと、悪化してしまう可能性があります。 クリニックでダーマペン治療する場合は、事前カウンセリングで患者様の肌状況を見て医師が判断できますが、セルフダーマペンの場合は自己判断で行うため、ダーマペンという治療方法自体が肌状況に合っていなければ、悪化を招いてしまうことも考えられるでしょう。

肌のバリア機能が低下する

ダーマペンは1回でも効果は実感できますが、5~6回の治療を繰り返すことで段階的に肌の調子を整えて理想の肌に近づけます。しかし、治療の頻度を短くしてしまうとダメージが蓄積され、逆効果となるため要注意です。
クリニックの場合、3~4週間に1度の頻度で治療を行いますが、セルフダーマペンの場合は、適切な頻度を見極めずに施術を繰り返してしまう恐れがあります。そのため、クリニックと相談して適切な頻度で治療を行う必要があります。

赤みや腫れが引かない

ダーマペンのダウンタイムは、2~3日間の赤みや腫れが出ます。もし、赤みや腫れが数週間~1ヶ月以上引かなければ、ダーマペンのやり方が間違っている、肌に合っていないなどの理由が考えられます。 また、赤みや腫れが長引いたときに、クリニックであればアフターフォローを行っていますが、セルフダーマペンの場合は自己責任となるため、クリニックへ相談する必要が出てくるでしょう。

色素沈着を起こす

ダーマペンを深く刺しすぎたり、治療後にアフターケアを怠って過度に紫外線を浴びてしまうと、色素沈着を起こす可能性があります。これは、セルフダーマペンもクリニックで行うダーマペンも同様です。 しかし、クリニックであれば医師や看護師が患者様の肌悩みに合わせて深さを調節しながら治療します。
また、アフターケアに関してもクリニックであれば必ず治療の際に説明をし、当院ではお薬もお渡ししているため、色素沈着に対するリスクは抑えられます。

出血や内出血を起こす

クレーターのように肌の凸凹を改善したい場合、肌にある程度の深さまで針を刺すため、数日~1週間程度の出血や内出血を起こす可能性があります。クリニックであれば、出血の際も迅速に適切な対応を取れるので、安心して治療が受けられます。

しかし、セルフダーマペンで間違った対処を行ってしまうと、かさぶたができてしまう、ニキビ跡が化膿してしまうなど、あらたな肌トラブルが起きる可能性があります。

針の跡が残る

クリニックの場合、針の深さは医師が肌トラブルに合わせて調整しますが、セルフダーマペンの場合、自分の好きな深さで針が調整できます。しかし、ダーマペンの針は、深く設定すればするほど、痛みやダウンタイムが長引くリスクを伴い、針の跡が残る可能性もあります。また、針の跡が肌に残るとブツブツとした見た目になるため、施術したことを後悔してしまう人も出てしまうでしょう。

専門的な知識がない人によるダーマペンの場合、針を調整する技術を求められます。針の深さによってはリスクが高くなるので、肌トラブルを未然に防ぐためにもクリニックでの受診をおすすめします。

ダーマペン治療後のアフターケアで悪化を防ごう

ダーマペンで起こりうる肌トラブルを知ってしまうと、セルフもクリニックもある程度のリスクを覚悟しければいけないのではと思う方もいるかもしれません。しかし、クリニックでの治療であればアフターケアをしっかり行うことで、大きな肌トラブルを防げます。

清潔に保つ

ダーマペンを使うことで一時的に肌に傷ができます。そのため治療後2.3日は肌が汚れないように清潔に保つ必要があります。具体的には朝晩洗顔する、肌には抗菌作用のある軟膏・クリームをつけるといった処置が望ましいです。

施術後は肌を保湿する

治療後から約1週間は肌のバリア機能が低下し乾燥するため、化粧水やクリームなどでしっかりアフターケアを行う必要があります。その際も清潔な化粧水やクリームをつけるように心がけましょう。古くなった化粧品には菌が繁殖している可能性があります。

注意点として治療直後は化粧水やクリーム、日焼け止めなどの使用を控える必要があります。ダーマペン治療の術後6時間は、治療に使用した薬剤の浸透を考慮するためです。

ダウンタイム期間は肌を極力刺激しない

針で刺激された治療後の肌はとても敏感になっています。そのため、ダウンタイム中はなるべく肌には刺激を与えないことが大切です。
不必要に顔に触ったり、日頃のスキンケアでむやみに肌へ摩擦を与えないように意識し、皮剥けが起こっても無理に剥がさないようにしましょう。 また、治療の翌日からメイクはできますが、薄めのメイクやノーメイクでマスクを着けるなどの工夫をするとダウンタイムは極力抑えられます。

紫外線対策を徹底する

ダーマペン治療後の肌は外部からの刺激に対して一時的に弱くなります。紫外線対策を怠ることで色素沈着を起こす可能性もあるため、徹底して対策する必要があります。曇りや雨の日でも紫外線は出ているため、天候に関係なく紫外線対策は行いましょう。

ただし、治療直後の化粧水やクリーム、日焼け止めなどの使用は控える必要があるため、帽子や日傘での対策がおすすめです。当院では治療後にお薬をお渡ししています。

過度な運動や飲酒は避ける

過度な運動や飲酒などによる体温の上昇によって、治療後の肌の赤みや腫れが悪化する傾向があります。
また、ハードな運動で汗をかくと衛生的な観点で肌トラブルを引き起こしやすいです。ダーマペンの治療直後は、過度な運動や飲酒を控え、正しいアフターケアを心がけましょう。

ダーマペンで肝斑が悪化する可能性がある?

炎症に弱い肝斑がダーマペンの治療によって悪化するという話を耳にします。正直なところ、ダーマペンで肝斑が悪化する可能性がないわけではありません。 しかし、ダーマペンと外用薬の組み合わせ(「ダーマペン+ビタミンA誘導体外用薬」「ダーマペン+ビタミンC誘導体外用薬」「ダーマペン+トレネキサム酸外用薬」)で改善したという論文もあります。治療としての可能性が研究されている傾向があるという点で、一概に悪化するとはいえません。

そのため、もしダーマペンを検討しているけど肝斑も気になるという方は、一度クリニックに相談することをおすすめします。

ダーマペンで失敗しないためのクリニックを選ぶポイント

ここからは、ダーマペンで失敗しないためのクリニック選びです。どんなにアフターケアを頑張ろうにも、治療自体が失敗していたら意味がありません。
大事なお肌のために、安心できるクリニックを選ぶためのポイントを解説します。

Webサイトで治療情報を確認する

来院を検討しているクリニックのWebサイトで、気になっている治療の特徴や注意点が明記されているかを確認しましょう。
なかには、メリットだけを記載して、注意点や副作用について明記されていないことや、わかりづらい書き方をしている場所がありますので、注意しましょう。また、料金体系を見て値段が安すぎる、高すぎるといったクリニックも避けるといいでしょう。

ダーマペン(機械)の種類を確認する

ダーマペンには、ダーマペン3やダーマペン4など種類があり、クリニックよって扱っている種類もさまざまです。また、ダーマローラーという一定の深さで広範囲に皮膚に針を刺していく治療方法との違いについても把握しておくこともクリニックを選ぶ基準になるでしょう。

当院では、ダーマペン4を使用しています。16本の極細針で1秒間に1920個もの微小な穴を開けることが可能です。

クリニックの場所や通いやすさを確認する

ダーマペンは1回でも効果は実感できますが、繰り返し行うことで高い効果を発揮する治療方法です。 何度も足を運ぶことを前提にクリニックを選ぶ必要があるため、駅までや駅からの距離、駐車場の有無など、アクセスのしやすさを事前に把握しておきましょう。合わせて、予約の取りやすさも確認しておくと、2回目以降もスムーズに通えるでしょう。

はなふさ皮膚科の場合、都内と埼玉県を中心に8院を展開していて、どの医院も駅チカです。昨年には池袋院を開院していますので、気になる方はぜひ覗いてみてください。

ダーマペンの詳細はこちら

まとめ

今回は、ダーマペンで肌の状態が悪化するといわれる原因や理由について解説しました。
ニキビ跡治療の場合、ダーマペンでの治療は複数回続くことが多いため、どうしても通院回数や費用を考えると、自宅で気軽に手を出せるセルフダーマペンに目が向いてしまうかもしれません。しかし、セルフダーマペンは施術する本人の技術以外に、機器の安全性や針の滅菌の有無など、保証されていない部分が多く、その分リスクや危険性が高くなります。対してクリニックの場合、医師が治療を行う安全性に加え、アフターケアや治療後の万が一にも対応してもらえます。
当院ではダーマペンに限らず、お客様の肌状況に合わせて治療をご提案しますので、改善したい肌悩みのある方はぜひ一度お問い合わせください。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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