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TOP / 美容コラム / 【赤ら顔・酒さ】原因や悪化させない方法、治療方法について皮膚科医が解説!
2023年07月12日

【赤ら顔・酒さ】原因や悪化させない方法、治療方法について皮膚科医が解説!

赤ら顔とは、顔の血管が拡張して顔が赤くなって困っている症状の全般を言います。
赤ら顔になる皮膚の症状の一つに酒さ(しゅさ)があり、赤ら顔の9割程度の方が酒さと言われています。
残り1割の方は、かゆみやヒリヒリ感、ほてりもなく他に何の症状もないけど顔がちょっと赤ら顔なだけという方です。
その他にアトピー性皮膚炎やニキビが重症化して、顔全体が赤っぽく見えるという人もいます。

酒さは、怒っていたり恥ずかしいわけでもないのに肌が赤くなっている状態が続きます。
化粧していても赤っぽく見えてしまうため、熱があるのではないか、体調が悪いのではないかと周囲の人に心配されることもあるでしょう。

酒さは、しっかり治療を受けることで改善できます。しかし日々の生活のなかで気をつけておかなければ、すぐに元に戻り悪化することもあります。
ここでは、酒さの原因や治療方法、日々気をつけることなどを紹介します。是非、参考にしてください。

酒さの原因

酒さの原因は、現在でもはっきりとわかっていません。
原因なのではないかと言われているものには、下記のようなものがあります。
・皮膚の表面にいるデモデックスというダニに対する過敏反応
・皮膚の表面にいる常在菌に対する過敏反応
・血管が拡張することで赤ら顔になるため、その血管を制御している神経に何らかのトラブルが起きている
・慢性的に何らかの化学物質に対するアレルギー
さまざまな説がありますが、はっきりした原因はわかっていません。

ステロイドをつけすぎると、酒さになりやすいとされています。
日本全体で酒さの人が非常に増えてきていますが、今でもはっきりと原因がわからないのが現状です。

酒さを悪化させない方法

酒さは、自分で治療し改善することはかなり難しい病気です。
そのため、今よりも酒さを悪化させないということが非常に重要になります。
悪化させないためにどうしたらいいか、ここで詳しく説明します。

紫外線
まず注意しなければいけないのは、紫外線です。
紫外線を浴びると、酒さは100%悪化します。
悪化すると、元に戻りにくいというのが特徴です。
真夏の場合は日焼け止めクリームをつけて日傘をさすなど、徹底して日焼け予防をしましょう。

温度差
熱いお風呂や急に暑い場所に行ったり、温度差があると酒さが悪化する人が多いと言われています。まれに、寒い所に行くと酒さが悪化するという方もいます。

刺激の強い飲食物
食べ物、特に刺激物はよくありません。
辛いカレーや熱いコーヒーは、避けた方がいいと思います。欧米の教科書にはシナモンを避けた方がいいと記載がありますが、日本人はあまり関係ないと思います。

激情
急に怒ったりすると酒さが悪化しやすくなることもあります。酒さの方には、心を安定させることも大切になってきます。ストレスなども酒さに影響してくるので、注意しましょう。

酒さの治療方法

酒さにはさまざまなタイプがあるので、酒さのタイプによって治療方法がやや異なることがあります。
主な治療方法として、軟膏や抗生物質の飲み薬、フォト治療、レーザー治療があります。
酒さと診断されると、抗生物質の飲み薬とビタミン剤と漢方薬の飲み薬が処方されることが多いです。
その他に、抗菌薬やロゼックスという軟膏が処方されることも多く、このような処方から酒さの治療はスタートすることが一般的でしょう。

軟膏や飲み薬などの治療を行なってみて改善がなければ、自費診療のフォト治療やレーザー治療を受けるとよいでしょう。
フォト治療やレーザー治療は、あまりエビデンスがないのではないかと思う方も多くいます。
実は、欧米だと酒さに対する治療はフォト治療やレーザー治療の方が軟膏や飲み薬よりも上位にされています。

まとめ

赤ら顔、特に酒さについて解説しました。
酒さは、この10〜20年くらいで急速に増えている病気です。昔の教科書を見ると「酒さは欧米人には非常によくみられるが日本人にはまれである」という記載があるくらいです。
それが今や日本でも非常に患者様が増え、原因がはっきりと分かっていません。

酒さには、フォト治療とレーザー治療が非常に効果があることが分かっています。レーザー治療とフォト治療の効果は同等と言われています。気軽に始められるフォト治療からスタートするといいでしょう。

もし酒さでお悩みの方は、はなふさ皮膚科までご相談ください。

はなふさ皮膚科(保険)HP

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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