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TOP / 美容コラム / 【毛穴/ニキビ跡】ダーマペンとピコフラクショナルレーザーのどちらを選ぶべき?
2023年08月02日

【毛穴/ニキビ跡】ダーマペンとピコフラクショナルレーザーのどちらを選ぶべき?

当院ではよく、
「ピコフラクショナルレーザーとダーマペン、どちらをやった方がいいですか?」
という質問をいただきます。
皆様のなかにも、この二つのうちどちらで施術したらいいか迷っている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなわけで、今日はピコフラクショナルタルレーザーとダーマペンの比較について解説していきます。
最後まで御覧になって、治療の参考にしてみてくださいね。

ピコフラクショナルレーザーとは

ピコフラクショナルレーザーとは、1兆分の1秒程で照射するピコレーザーを点状に照射させる機械のことです。ピコレーザーに特殊な機械を装着することでこれが可能となります。
点状に照射することで、ピコレーザーより皮膚の深い部分に到達できるようになりました。

ダーマペンとは

ダーマペンとは、機械の先端から微細な針が高速に上下する機械です。それを肌に当てることで、皮膚に小さな損傷を与えて真皮の上層部分のコラーゲンを増やし、皮膚の再生を促します。美容医療でもよく知られた、人気のある治療です。

メリット比較

ピコフラクショナルレーザーのメリット:マルチな効果がある

機械の種類にもよりますが、ピコフラクショナルレーザーは多数の症状に有効です。
シミ・小じわ・ニキビ跡にも有効なので、色々な症状をいっぺんによくすることが可能です。
したがって、
・なんとなく肌の調子を良くしたい
・色々悩みがあってどれから治療していいかわからない
という方には非常に適している治療と言えます。

ダーマペンのメリット:治療を受けられるクリニックが多い/ダウンタイムが短い

最大のメリットは、治療を受けられるクリニックが非常に多い点です。
ダーマペンは小さなペン状の機械を導入するだけなので、簡単に施術できます。
また、ダウンタイムが比較的短い点も魅力です。そのダウンタイムも、大体3~4日程顔が赤くなる程度で済みます。

デメリット比較

ピコフラクショナルレーザーのデメリット:ダウンタイムがしっかりある/施術できるクリニックが限られる

ピコフラクショナルレーザーは多少なりともカサブタができるため、1週間程度はダウンタイムが生じます。
また、施術できるクリニックが限られる傾向にありますので、通いにくい可能性がある点がデメリットですね。

ダーマペンのデメリット:痛い/赤みが出る

大体のクリニックでは治療の際に麻酔クリームを使用しますが、それでも若干痛みが出ます。
また、顔が一時的に赤くなることをデメリットと捉える方もいらっしゃいます。

適応比較

ピコフラクショナルレーザーの適応

ピコフラクショナルレーザーは前述の通り、非常に適応が多い治療法です。シミや毛穴、ニキビ跡、また肌の若返り(リジュビネーション)にも有効です。

ダーマペンの適応

ニキビ跡や毛穴治療を目的に施術を受ける方が多くいらっしゃいますが、欧米では肌の再生(リジュビネーション)を目指して受ける方も多いです。肌のコラーゲンを増やしてくれるため、ちょっとしたたるみ・小じわにも効果的です。

注意点比較

ピコフラクショナルレーザーの注意点

ピコフラクショナルレーザーは肝斑を悪化させる可能性があります。軽症の場合は良いですが、それ以上の方の場合は肝斑治療を優先した方が良いと思います。
その他、光線過敏症の方、妊娠中の方は施術を避けていただいた方が良いと思います。

ダーマペンの注意点

ダーマペンを受けられない、という方はあまりいませんが、
・血をサラサラさらにする薬を沢山飲んでいる方
・顔にアクティブなニキビが沢山あり、顔が膿んでいる・とびひがある
という方は施術を避けた方が良いです。
また、アトピーや乾癬などの皮膚疾患、皮膚癌がある場合はそちらの治療を優先することをおすすめします。
ただし、これらはダーマペンだから避けるべき、というわけではなく、どの治療であっても上述の治療を先に行った方が良いでしょう。

価格比較

ピコフラクショナルレーザーの価格

1回当たりの料金は、安いところだと1万5000円程、高いところでは1回5万円程が相場です。
ただ激安のところだと、承認された機械以外の機械を使用している・最悪のケースではレーザーと謳っていてもピコではない・医師診察がない、ということもあるようです。
激安のクリニックを選ぶ際は最低限、承認済みの機械を使っているかどうかは確認することをおすすめします。

ダーマペンの価格

ダーマペンの費用は最近安くなっていて、1回あたり1万円~3万円台程度が相場です。
ただ注意点として、ダーマペンは肌を引っ張って当てるなど色々とテクニックが必要な施術です。激安なクリニックでは単に当てるのみで効果を感じにくいこともあり、クリニックはきちんと選ぶことをおすすめします。

効果比較

ニキビ跡のクレーターにおける効果

ニキビ跡のクレーターに対して、論文では、ダーマペンとピコフラクショナルレーザーの比較試験を見つけることができませんでした。 そのため効果の強さを単純比較することはできませんが、ニキビ跡のクレーターにおいてはダーマペンの方が強いと思われます。なぜかというと、ピコフラクショナルレーザーは表皮まで、もしくはせいぜい真皮の上層までしか到達しないため、ニキビ跡をしっかり治すには深さが足りないからです。
ピコフラクショナルレーザーは一時期ニキビ跡の治療としてとても話題になりましたが、論文の数も最近は減ってきています。おそらくクレーターを治療するにはパワー不足、という認識が世界的にも共通である印象です。
ニキビ跡を直したい場合は、ダーマペンから始めるのがおすすめです。ただ何らかの理由でダーマペンが受けられない・シミもまとめて治療したいという方はピコフラクショナルレーザーという選択も良いと思いますが、ニキビ跡のクレーターをしっかり治療し たい方は、ダーマペンが適切です。

毛穴治療における効果

毛穴治療においても、ダーマペンとピコフラクショナルレーザーとの比較論文はなかったので、科学的にどちらが優れてるかは不明です。
私見にはなりますが、コツコツ施術を続ければピコフラクショナルレーザーの方が効くのではと思います。ピコフラクショナルレーザーについては、「ピコフラクショナルレーザーを2週間に1回、計5回照射した結果、毛穴の開大が42%減少した」という論文がありますが、ダーマペンの場合は「何%改善した」という正確な数値を発表している論文は見当たりません。
そのため、単純に毛穴にフォーカスした場合、ピコフラクショナルレーザーをコツコツ続けた方が効果的なのではと考えています。

ダウンタイム比較

ダーマペン

ダーマペンの施術経過です。施術直後は赤く腫れており、翌日になると赤みが少し増しています。
施術2日後にはまだ赤いですが、4日程経つと赤みが消え、ほぼ元通りになっています。
そのためダウンタイムが少ない方がご希望という方は、ダーマペンの方がおすすめです。

ピコフラクショナルレーザー

ピコフラクショナルレーザーの施術経過です。照射やった直後は結構赤くなっていて、
翌日には赤みがもっと増してきています。
照射2日後には赤みも収まり、小さなカサブタが目立つようになっていきます。
1 週間程すると、ほとんどカサブタも取れて 元通りの生活に戻れる傾向にあります。

カサブタが取れた後1ヶ月程は、あまり強い紫外線を浴びない方が良いでしょう。
日焼け止めをしっかりつけて、海や山でのレジャーは避けた方が良いです。

まとめ

結局のところ、
・ニキビ跡のクレーターでお困りの方…ダーマペン
・毛穴でお困りの方で、ダウンタイムが気にならない方…ピコフラクショナルレーザー
・ニキビ跡や毛穴だけではなくシミも同時に綺麗にしたい方…ピコフラクショナルレーザー
がおすすめです。

気になる症状がおありの方は、ぜひ当院までご相談ください。
最適な治療をご提案させていただきます。

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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