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2023年07月26日

ヒアルロン酸注射でほうれい線やシワやたるみが解消!しかし、その裏には闇もあります

今や「美容皮膚科といえばヒアルロン酸」と言っても いいぐらいメジャーな治療である、ヒアルロン酸注入。美容医療の中で最も人気のある治療の一つとも言えるかと思います。

今回の記事ではヒアルロン酸治療について解説していきます。
日本のヒアルロン酸治療の怖~い小話もありますので、是非最後までお読みください。

ヒアルロン酸治療とは

そもそもヒアルロン酸注入とは何なのでしょうか?
これは皆さんお考えの通り、ほうれい線やシワを改善する治療という認識でOKです。
シワ・たるみ・目の下のくぼみやクマ(ティアトラフ)の治療であったり、最近ではフェイスラインを綺麗に見せる・顎に入れる・鼻を高くする・涙袋を形成するなどの輪郭形成としても用いられています。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸とはもともと我々の体にもある物質です。ただ本来ヒアルロン酸の寿命は非常に短く、我々の体内では24時間~48時間ごとにヒアルロン酸が作っては壊され、作っては壊され、を繰り返しているのです。
ですが製剤としてのヒアルロン酸が1日~2日で壊れたら困りますよね。そのため長いヒアルロン酸を科学的に作ってダマにする・ヒアルロン酸同士を科学的に結合させる、などの工夫を加えてヒアルロン酸を溶けにくくしています。
そのため注入するヒアルロン酸(ヒアルロン酸ゲル)は半年~1年、場合によっては2年ほど注入箇所に残るように作られています。

ヒアルロン酸治療のメリット

満足度が高い

ヒアルロン酸治療は、美容皮膚科の治療においてトップクラスに満足度が高い治療です。ほとんどの方で何らかの効果が得られる、という安心感のある治療です。

手軽さ

施術の手軽さも魅力です。今までのたるみ治療ではフェイスリフトなどがありましたが、入院が必要だったりします。しかしヒアルロン酸注入であれば注射するだけなので、金銭的・時間的にも低負担なうえ、ダウンタイムが少なく身体的負担も少ないのです。

溶かすことが出来る

ヒアルロン酸治療の最大のメリットは、「溶かせる」ということです。他の充填剤を用いる美容医療、例えばコラーゲン注射・ハイドロキシアパタイト注入・その他怪しい注入剤(※アクアミド:悪夢の注入剤と呼ばれた薬剤)と比較しても、「溶かせる」という点は大きなメリットです。ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼというヒアルロン酸分解酵素に よって簡単に溶かすことができるため、注入後気に入らなかった場合・副作用が起こった場合でも安心です。

ヒアルロン酸治療のデメリット

 ヒアルロン酸注射のデメリットは、「溶けてしまう」という点です。メリットでもある「溶ける」という点は、人によっては「1~2年ごとに入れなおす」という点がデメリットに感じることもあります。
たるみが強い方・超高齢者の方では効果が限定的になる点もデメリットといえばデメリットでしょう。
あまり知られていないですが、ヒアルロン酸治療は施術者の技量によって結果が変わるというデメリットもあります。クリニック・ドクター選びは慎重に行いましょう。

ヒアルロン酸治療の適応

ヒアルロン酸注射はご存じのとおりしわ・たるみに効果を示します。
特にシワのなかでも「表情を作っていない時にできるシワ」に関してはヒアルロン酸が有効です。ちなみに表情を作った時、例えば眉をひそめたときの眉間のシワや、驚いた時の額の横しわにおいては、ボトックスが有効となることも多いです。

軽度から中等度のたるみはヒアルロン酸治療の適応となりますが、高度な方においてはヒアルロン酸注入のみではやや効果が足りない印象です。そういった場合は、ヒアルロン酸と糸とハイフを組み合わせる等で治療します。

意外なところで、くぼんでいる顎を作る・鼻筋を作るという使い方にも効果的です。

ヒアルロン酸注入による副作用

血管塞栓

最も注意しなければならない副作用、それは血管塞栓です。
血管塞栓とは血管にヒアルロン酸を詰めてしまうことで、世界でもそれなりに報告されている事例です。血管の中にヒアルロン酸を注入してしまうと組織に血液が届かず、合併症を引き起こしてしまいます。例えばほうれい線部分にヒアルロン酸を入れる施術で顔面動脈にヒアルロン酸が詰まってしまった場合、鼻が壊死してしまいます。最悪なケースだと眉間付近の施術で血管塞栓が起こり失明、世界に数例ですが脳梗塞が起こったという報告もあります。
ただ当院の院長は一例の血管塞栓も起こしたことはありません。そもそも血管塞栓自体、慎重にやれば確実に回避できる副作用ですので、熟練した医師であればさほど心配いりません。

遅発結節

次に重篤な副作用が、ヒアルロン酸を注入した部分が数ヶ月~1年後に腫れてくる、遅発結節と呼ばれる症状です。
これはヒアルロン酸の分解物に対するアレルギーだと言われています。それなりに治療は大変なものの、ヒアルロン酸をきちんと溶かし抗生物質を飲めばおさまります。

その他のトラブル

その他では、内出血・凸凹ができた・左右差ができた・思ったような仕上がりじゃない・目の下に入れたら笑った時に注入部分が膨らむようになった、などがあります。

ヒアルロン酸治療にモノ申したい!

命にかかわらないとはいえ、無視できない「美しさ」の課題が多いのもヒアルロン酸治療の特徴です。

例えば顔のたるみを治すには、ヒアルロン酸をどこにどう入れたらいいのでしょうか?頬骨部分にヒアルロン酸を沢山注入すれば、当然物理的に顔が持ち上がりますのでたるみ自体は改善します。ですが、その結果美しくなるか・患者さんが満足するかは別の話です。
このように、ヒアルロン酸を入れすぎることによるトラブルが多く起こっているのが現状です。頬骨上に入れすぎる・顎に入れすぎる・唇に入れすぎる・涙袋に入れ過ぎる、というご相談をいただくことは日常的にありますので、皆様も、クリニック選び・医師選びは慎重に行いましょう。

もう一つ、製剤の特徴もお伝えしておかなくてはなりません。
実は目の周りに入れてはいけないヒアルロン酸製剤があるのですが、日本ではなぜかそれを目の周りに注入しているクリニックが多くあります。それをやると遅発結節が増えてしまうため、非常に問題視しています。

最大の懸念はヒアルロン酸の注入方法です。
日本で広まっている注入箇所のガイドがあり、美容医療業界ではさもグローバルスタンダードかのように認識されていますが、殆どの欧米の医師はそのガイドの存在を知りません。このガイドの内容は非常に初心者向けであり、その先にもっと奥深いことがたくさんあるのがヒアルロン酸治療です。このガイドが徹底され過ぎているあまり、日本のヒアルロン酸注射の技術進歩を大きく妨げていると感じています。
顔や患者様のお悩みはもちろん千差万別ですので、人によって注入方法が異なるのも当然です。何が何でもガイドを厳守する、というやり方では、患者様のお悩みに真に寄り添うことは難しいと思っています。

まとめ

当院のヒアルロン酸治療は、患者様のお顔の形やお悩み・たるみ具合を考え、一人ひとりに合わせた治療を丁寧に行っています。
とにかく自然な仕上がりにこだわって注入しておりますので、是非、YouTubeやインスタライブでの施術動画をご覧ください。

ヒアルロン酸治療のみならず、患者様のお悩みを効率的かつより安全に治療できるよう努めております。
何かお悩みの方・気になる部分がある方は、ぜひ一度当院へお越しくださいませ。

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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