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2022年05月17日

ビタミンC誘導体の作用と期待できる効果

美白化粧水などシミ対策でよく耳にするビタミンC誘導体。ビタミンC誘導体の効果について気になっている人もいるのではないでしょうか。この記事では美白成分でもおなじみのビタミンC誘導体について解説します。

ビタミンC誘導体とはービタミンCとの違い

ビタミンC誘導体は、ビタミンCの弱点を改良した化合物です。誘導体は化合物の分子の一部を変化させたもので、ビタミンCと基本構造はそれほど変わりません。 ビタミンC(アスコルビン酸)の美白作用は広く知られていますが、肌に塗布する場合は様々な問題点があります。
例えば、ビタミンCは肌に吸収されにくい点があります。これは皮膚の角質層は、ビタミンCのような水溶性の成分よりも脂溶性の成分の方が浸透しやすいためです。ビタミンCは非常に不安定な成分で、空気酸化しやすかったり、水分との接触により失活しやすい点があります。 そこで美白効果のあるビタミンCをより使いやすくしたのが、ビタミンC誘導体なのです。ビタミンC誘導体は角質層へ透過性を高め、肌に吸収された後に酵素反応によりビタミンCになり、その効果を発揮します。

ビタミンC誘導体の種類について

一般に、「ビタミンC」と謳うスキンケア用品に配合されているのは、ビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は、大きく分けて水溶性・脂溶性・両親媒性の3つがあります。それぞれのビタミンC誘導体の特徴を知っておくと、自分の肌に合ったスキンケア用品を選びやすくなります。以降では、ビタミンC誘導体の種類について詳しくみていきます。

水溶性ビタミンC誘導体

リン酸と結合させることで、皮膚への吸収性や効果の持続を高めたビタミンC誘導体です。水溶性であるため、化粧水や美容液といったローションタイプのスキンケア用品に配合されています。

水溶性ビタミンC誘導体には、シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、メラニンの排出を促す作用があります。また皮脂分泌を抑える作用もあるので、過剰な皮脂分泌によるニキビ予防も期待できます。一方で、肌の乾燥を招きやすいので、乾燥肌や敏感肌の人は慎重に使用しなければなりません。
短期間で皮膚に吸収されるので効果を早く実感できますが、真皮のように肌の奥へ浸透させるにはイオン導入をする必要があります。

≪水溶性ビタミンC誘導体の例≫
リン酸アスコルビルナトリウム(APS)・リン酸アスコルビルマグネシウム(APM)など

脂溶性ビタミンC誘導体

水溶性のビタミンCに油分と結合させたものが脂溶性ビタミンC誘導体です。油となじみが良く、スキンケア用品ではクリームやジェルなどに用いられています。脂溶性ビタミンC誘導体の大きな特徴が、水溶性ビタミンC誘導体よりも角質層への吸収性が高い点です。真皮まで浸透するので、シミ予防の効果を発揮します。
油分が追加されているので保湿力が高く、乾燥肌や敏感肌の人も使用できます。一方で、脂溶性ビタミンC誘導体は水溶性ビタミンC誘導体ほどの即効性はありません。安定性が良く、高濃度でも皮膚への刺激が少ないので、持続性が期待できます。

≪脂溶性ビタミンC誘導体の例≫
テトヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IPVC-IP)、L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル(VCパルミテート)

両親媒性ビタミンC誘導体

従来の水溶性型ビタミンC誘導体をさらに改良したのが両親媒性ビタミンC誘導体です。水溶性のリン酸型ビタミンC誘導体にパルチミン酸を加えたことで、油分にもなじむ特長があります。

両親媒性ビタミンC誘導体は、水溶性ビタミンC誘導体の即効性と、脂溶性ビタミンC誘導体の浸透力を合わせ持つ新しいタイプのビタミンC誘導体です。

両親媒性ビタミンC誘導体は、肌に塗るだけで真皮に浸透することができます。肌の内部でも安定性を持続的に保つことができ、シミ改善に大きな力を発揮します。従来のリン酸型の水溶性ビタミンC誘導体のようにイオン導入の必要はありません。

真皮にあるコラーゲンの生成にはビタミンCが必要であるため、シワや肌のハリなどエイジングケア効果も期待できます。

≪新しいタイプのビタミンC誘導体の例≫
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸(VC-MG)など

ビタミンC 吸水性 持続性 即効性 効果
水溶性

・シミが濃くなるのを防ぐ

・過剰な皮脂分泌を防ぐ

脂溶性

・新しくシミができるのを防ぐ

・コラーゲン産生の促進による肌の
ハリの向上

両親媒性

・コラーゲン産生の促進による肌の
ハリの向上

ビタミンC誘導体のスキンケア用品の効果

スキンケア用品にも含まれているビタミンC誘導体だが、安全性の観点から濃度は1%程度のものがほとんどです。そのため多くの場合、市販のスキンケア用品を使っても、それほど効果が実感できないかもしれません。
これまで見てきたように、ビタミンC誘導体は1人ひとりの肌質や肌の悩みによって適切なタイプや濃度が異なります。さらにビタミンC誘導体に含まれるビタミンC量も違います。

シミ治療のためにビタミンC誘導体を活用するのなら、医療機関の美肌治療を検討するのもおすすめです。当院では、ビタミンC誘導体のスキンケア用品や、ビタミンC誘導体を用いた美肌治療も扱っています。ビタミンC誘導体を用いた美肌治療に興味がある方は、まずはご相談ください。

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ビタミンC誘導体の活用により期待できる美肌効果

ビタミンC誘導体はシミ治療以外の美肌効果を期待できます。改めてビタミンC誘導体の効果についてみていきます。

シミへの効果

ビタミンC誘導体は、肌の内部でビタミンCとして作用として作用します。ビタミンCはまたメラニンの合成に関わる「チロシナーゼ」と言う酵素の活性を阻害する働きがあります。また還元作用を持つ、酸化型の黒いメラニン色素を還元型の淡色のメラニン色素にする作用があります。

ニキビやニキビ跡予防

ビタミンC誘導体によって得られるビタミンCには、過剰な皮脂分泌を抑える作用があります。また、ニキビの原因となるアクネ菌に対する抗菌作用も期待できるため、新しくニキビができたり、ニキビが悪化したりするのを防ぐことができます。

エイジングケア

紫外線の曝露などにより体内で活性酸素が発生すると、皮膚の内部にあるメラノサイトでメラニン色素が合成されます。ビタミン誘導体によって得られるビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素の過剰な産生を抑えられます。またビタミンCには褐色のメラニンを還元して白くする効果もあります。
またビタミンCは肌のコラーゲン線維の構築に必要な成分でもあります。ビタミンC誘導体が真皮で作用すると、コラーゲン線維の合成が正常化して、肌のハリやたるみの改善も期待できます。

まとめ

スキンケア用品に配合されているビタミンC誘導体にはいくつかの種類があり、浸透性や作用が異なります。ビタミンC誘導体配合のスキンケア用品を使うときは、自分の肌や悩みに合わせたものを使いましょう。当院ではビタミンC誘導体を用いた美肌治療も行っていますので、気軽にご相談ください。

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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