皮膚は3つの層で構成されています: 表皮、真皮、皮下組織です

◇表皮

表皮は、最も外側にある層状扁平上皮層で、持続的に再生されています(ターンオーバー)。そして以下の細胞の種類が含まれています。
• ケラチノサイト(表皮細胞):表皮のベースで細胞分裂によって形成された主要な細胞。新しい細胞は、常に表面に向かって移動します。徐々に移動しながら最終的には細胞死に至ります。
• 角質細胞:ケラチノサイトが細胞死に至ると角質細胞となり、層状に堆積し角質層を形成します。上層から徐々にはがれおち、
• メラノサイト:紫外線による刺激から肌を守るためにメラニンを生成し、皮膚に色を与えます。
表皮は、ランゲルハンス細胞、およびメルケル細胞などたくさんの種類の細胞を含有していますが、ケラチノサイトが、表皮細胞の大部分を占めます。表皮は、一般的に、角質細胞の形態と位置に応じて4つの層に分かれ、基底細胞層、有棘細胞層、顆粒細胞層 、角質細胞層と呼ばれます。

表皮のターンオーバーについて
表皮のターンオーバー

ケラチノサイト(表皮細胞)は基底層だけで増殖し、有棘細胞層、顆粒細胞層を順次に形成するために上方に移動し、角質、最後に角質層の上から離れて(剥離またはフレーキングとも呼ばれる)、最終的には脱落します。上向きの動きの間に、ケラチノサイトは顆粒層で平らにな入ります。SG2(上から2番目の顆粒層)において隣接する細胞と固い接合(タイトジャンクションと呼ばれています)を形成し、SG1層(最上層の顆粒層)においてタイトジャンクションを再び失います。最終的に角質細胞層が作られます。

表皮細胞(ケラチノサイト)のターンオーバー時間について

上記の通り表皮細胞(ケラチノサイト)は基底層で分裂し、徐々に形を変えながら、上層に変化していきます。時間は通常約28日とされ、分裂したケラチノサイトが角質細胞になるまでに14日、角質になってから脱落するまで14日とされています。しかし部位や年齢により異なり、一般的に高齢者ではターンオーバーの時間が長くなります。また手のひら、足の裏ではターンオーバーに45日程かかります。病気の皮膚ではターンオーバー時間は変化することがあります。例えば尋常性乾癬の患者様ではターンオーバーは極めて短く、4、5日となることもあります。

◇真皮

真皮は、皮膚の大部分を占める層で、表皮の内側のレイヤーです。大部分はコラーゲン、弾力線維から構成されています。それらを作り出す線維芽細胞、免疫を司るマクロファージ、マスト細胞、そのほか白血球、リンパ球が含まれます。神経および血管ネットワークも見られます。
真皮内には次の付属器を含んでいます。

  • 汗腺:毛穴と呼ばれる表皮の開口部に、汗管を介して移動する汗を生成します。汗は温度調節の役割を担います。
  • 毛包:毛が育つ小孔です。毛は温度調節の役割も担います。
  • 皮脂腺:皮脂を生成します。皮脂と汗は、「表面のフィルム」を構成します。

真皮は、皮膚の大部分を含み、その柔軟性、弾力性、および引張強度を提供します。これは、体を機械的損傷から保護し、水分を保ち、温度調整を行い、感覚刺激を受容するという極めて重要な機能を有しております。
真皮の主成分はコラーゲンであり、少なくとも遺伝的に異なる15タイプのタンパク質の線維群です。コラーゲンは全身の主要な構造タンパク質で、腱、靭帯、骨の粘膜、および真皮で発見されています。コラーゲンは、皮膚の主な衝撃吸収材です。エラスチン(弾力線維)は、一方で、弾力性を維持するための役割を果たしているが、皮膚の変形と引っ張る力にはほとんど抵抗力を発揮しません。コラーゲン線維は、スペアコラゲナーゼと呼ばれているタンパク質分解酵素によって分解され、新しい線維に置き換えられます。コラーゲンは、皮膚の乾燥重量70%を占めています。

真皮のターンオーバーについて

一般的にターンオーバーというと角質細胞層や表皮層のことを指すことが多いのですが、真皮内のコラーゲン、エラスチンも産生と破壊が繰り返されており外部刺激に応答して、ターンオーバーとリモデリングを受けています。それゆえ美容皮膚科では、RF(ラジオ波)やHIFU(高密度焦点式超音波治療法)を使った治療のターゲットとなります。