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2022年07月14日

【皮膚科医が教える】おすすめのニキビの治し方!即効性がある方法はある?

ニキビができて困っていませんか?特に顔にできたニキビは人目につきやすいので、ニキビができると悩んでしまう人も多いでしょう。
ニキビを即効性で治すケアなどはあるのか気になりますよね。この記事ではニキビを早めに治す方法や美容皮膚科で受けられるおすすめの治療法について紹介します。

ニキビは即効で治る?おすすめのケア

ニキビは尋常性ざ瘡とも呼ばれており、皮膚の角化異常や皮脂の過剰分泌によって起こる皮膚の炎症疾患です。ニキビはその見た目や症状の段階ごとに白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビなどに分類されることがありますが、いずれのニキビも一晩など即効で治すことはできません。

とはいえ、ニキビを早めに治すのなら正しいケアをすることが大切です。
しかしながらセルフケアで無理に対処しようとすると、ニキビが悪化したり、肌に傷跡ができるリスクがあります。早くニキビを治すのなら皮膚科の治療を受けるのがおすすめです。
以降では、皮膚科で行われているニキビ治療について紹介します。

白ニキビや黒ニキビに行われる治療

白ニキビは毛穴に汚れが溜まっているニキビの初期状態で「閉鎖面皰(へいさめんぽう)」とも呼ばれています。
皮膚に膨らみがあるものの、痛みはなく炎症が起きていません。黒ニキビは白ニキビが進んだ状態で、毛穴が開口し汚れが酸化している状態をいいます。
白ニキビが白ニキビや黒ニキビがあると、自分で潰そうとする人もいますが、皮膚が瘢痕化して跡になってしまうリスクがあるため、おすすめできません。

皮膚科では専用の器具を使用してニキビの芯であるコメドを圧出したり、ケミカルピーリングやイオン導入をしたりします。
また皮膚の角化を抑えるディフェリンゲルを処方することもあります。

赤ニキビや黄ニキビに行われる治療

赤ニキビはアクネ菌が過剰に増加して、毛穴やその周りの組織を刺激して炎症を起こしている状態です。
赤ニキビをそのままにすると、炎症が周りの組織に広がったり、化膿して黄ニキビになったりするリスクがあります。
黄ニキビは嚢胞性ニキビとも呼ばれており、皮膚の深い部分である真皮まで傷ついている可能性が高くなります。
真皮が傷つくとニキビ跡となりやすいので早めの対策が必要です。
皮膚科では赤ニキビや黄ニキビの治療には、ダラシンTゲルやミノマイシンといった抗菌剤を使用します。
アクネ菌を殺菌することで、炎症が広がるのを抑えるためです。またニキビを改善するためにケミカルピーリング等の美容治療を併用することもあります。
赤ニキビや黄ニキビのセルフケアで抗炎症作用の薬を塗る方もいますが、炎症の根源である抗菌剤の処方を受けるようにしましょう。

ニキビの悪化を防ぐためのポイント

ニキビを早めに直すには皮膚科の受診がおすすめですが、セルフケアを工夫することで症状の悪化を防ぐことができます。
ここではニキビを早く治すのに役立つポイントについて説明します。

ニキビを触らない
・紫外線対策
・1日2回の洗顔
・ニキビの原因となりやすい食品を控える
・十分な睡眠を取る
・保湿をしすぎない

ニキビを触らない

ニキビができると鏡を見ながら手で触ってしまう人も少なくありません。
ニキビのある部分を触ると、刺激となり症状が悪化したり、新たなニキビができやすくなったりする原因になります。
これらを防ぐためにニキビができても顔を触りすぎないことも大切です。

「ニキビを触らない」ことは「つぶさない」ことも意味します。自分でニキビをつぶすと将来ニキビ跡になってしまうことがあるので、ニキビをつぶす癖がある人は特に注意が必要です。

紫外線対策

紫外線には体内でビタミンDを産生する働きもありますが、浴びすぎると肌がストレスを感じたり酸化しやすくなったりします。
またニキビのある部分が日焼けをすると、色素沈着が起こってシミのような跡になる恐れがあります。 日焼け止めなどをして紫外線対策を行いましょう。
日焼け止めに含まれる油分によりニキビができやすい人は、「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」のものを選ぶのもよいでしょう

 

1日2回の洗顔

ニキビを治す上で清潔な肌を保つことは重要です。
洗顔によってニキビを治せると考える人もいるかもしれませんが、これは間違いです。過剰な皮脂分泌がニキビの要因であるものの、1日に何回も洗顔するのはおすすめできません。
皮脂には皮膚を保護する役目もあるため、必要な皮脂まで洗い流すことで肌の水分が失われたり、外部刺激を受けやすくなったりします。ニキビのあるなしにかかわらず洗顔は朝と夜の1日2回行えば十分です。

ニキビの原因となりやすい食品を控える

ニキビに悪い食品はないものの、「スナック菓子の食べすぎで翌日にニキビができた」など、特定の食品を取るとニキビができることもあります。
特に診療の中で気づくのが、乳製品や甘い物の取りすぎがニキビに影響している点です。
いずれも取りすぎると血中のインスリン様成長因子(IGF-1)が増え、それが皮脂腺を刺激し、ニキビを悪化させます。

自分に取ってニキビができやすい食品を禁食にする必要はありませんが、食べすぎないようにするとよいでしょう

十分な睡眠を取る

心身のストレスが重なるとニキビが悪化することもあります。
肌のゴールデンタイムは夜10時から2時といわれますが、実際には入眠から最初の3時間になります。
この時間帯は、入眠後の最初の深い睡眠に入るため成長ホルモンの分泌が高まり、肌の新陳代謝も活発になります。

適切な睡眠時間は個人差がありますが、どんなに忙しくても毎日7時間の睡眠は取りたいところです。
心身の疲労を取るためにも、十分な睡眠時間を確保しましょう。

保湿をしすぎない

肌のバリア機能を高めるには保湿も重要です。
皮膚が乾燥していると毛穴の角化が促進されてニキビができやすくなる原因になります。その一方で、ニキビで受診される方に意外と多いのが保湿のしすぎです。

クリームやオイルといった保湿剤には油分が含まれているため、アクネ菌のエサとなり繁殖が増える原因になります。
保湿のしすぎでニキビが見られている場合は、乳液などさっぱりしたタイプの保湿剤を使用したり、場合によってはパックも控えたりすることでニキビの改善がみられるケースもあります。

 

ニキビを繰り返さないためのアグネス治療

ニキビを即効で治したいと考えるのなら、ニキビそのものをできにくくする治療を受けることができます。
ここではニキビを根本から解決するアグネス治療についてみていきます。繰り返すニキビで悩んでいる人は、ぜひ検討してみてください。

アグネス治療とは?

韓国で開発された治療機器「AGNES(アグネス)」を使用した美肌治療です。アグネス治療では超極細のニードルを刺し、肌の内部から高周波を照射し、熱エネルギーにより皮脂腺や汗腺を破壊します。そのほかにも針を刺入する深さを調整することでコラーゲンの生成を促したり、脂肪組織を破壊したりすることができるため、さまざまな美肌目的に行われています。

 

ニキビ治療におけるアグネス治療

アグネス治療で注目されているのがニキビ肌への施術です。アグネス治療では、高周波の照射により、ニキビの発生とかかわりのある皮脂腺を破壊することができます。施術により過剰な皮脂分泌がなくなることで、新しくニキビができるのを防ぐことができます。

特にアグネス治療で大きなポイントとなるのが、一つ一つのニキビに対して確実にアプローチできる点です。施術ではニキビがある毛穴に直接針を挿入するので、狙った効果を得やすいのが特長です。特に一度施術を受けた箇所については、ニキビの再生を抑えることができます。

また従来のニキビ治療は対症療法が中心でしたが、アグネス治療を受ければ繰り返し通院の必要がありません。当クリニックの大宮院ではニキビへのアグネス治療を行っています。

アグネス治療を受けるときの注意点

多くの美容治療と同じように、アグネス治療にもダウンタイムがあります。治療後は施術部位に赤みが現れることが多く、数日から2週間ほど続きます。
人によっては滲出物がたまったり、ニキビに似た発疹ができることもあります。なお当クリニックでは施術後の肌トラブルについては内服薬や外用薬の処方を行っています。

またアグネス治療は白ニキビや黒ニキビ、炎症のある赤いニキビに効果があります。
凹みのあるニキビ跡には効果がないので、当クリニックでは炭酸ガスレーザーなどによる治療を提案しています。

>アグネスについて詳しくはこちら

まとめ

ニキビにはいくつかの種類がありますが、どのニキビも即効で治すことはできません。なるべく早めにニキビを治したい人は、自分で何とかしようとするのではなく皮膚科の治療を受けるのがおすすめです。繰り返すニキビで悩んでいる人は、アグネス治療でニキビの根本的な解決を目指すのもよいでしょう。

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
医師紹介へ

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