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2023年05月30日

酒さの自己チェック方法と、初期治療について解説

顔が赤い、火照りやピリピリが気になる。それはもしかしたら酒さかもしれません。
酒さの治療方法と再発予防には、個々の状態に合わせたアプローチが重要です。今回は、酒さの自己チェック方法と、初期治療について解説していきます。

酒さの増加傾向とその特徴

酒さとは、顔が赤くなり、火照りやピリピリ感があり、困るという皮膚トラブルの一つです。
近年、日本において酒さの患者数は急速に増加しており、15年程前までは珍しい病気とされていましたが、今では一般的な疾患と言ってもいいくらい増えています。
しかし、その真の原因はまだ完全に解明されていません。
酒さとは、皮膚に炎症が起こり、血管が拡張しやすくなる病気のことです。
顔が赤くなりやすく、火照ったり、ピリピリ感を感じたりするほか、ブツブツや鼻瘤(鼻が盛り上がる症状)のような変化も見られることがあります。
さらに、一部の方では、目の充血や痒みも発生します。本記事では、酒さの特徴と増加傾向について詳しく解説します。

自己チェック方法

酒さを自己チェックするのは難しいかもしれませんが、酒さと一般的な赤ら顔の違いを知ることが重要です。
酒さの特徴は、血管が拡張して顔が赤くなりやすく、火照りやピリピリ感があります。
一方、単なる赤ら顔の人は赤くなるだけで、火照りやピリピリ感は少ない場合があります。
酒さの患者は日常生活において不快な感覚を抱えていることが多いため、その症状の有無が酒さの疑いを高めます。また、酒さは1日の中で変動があります。
お風呂や紫外線の影響で顔が特に赤くなったり、熱い食べ物を摂ると症状が悪化することがあります。
これらのポイントを考慮しながら、自己チェックを行うことが大切です。
ただし最終的には医師の判断を仰ぐことが大切です。

酒さの放置は進行を招くリスクがある

酒さを放置すると、症状は悪化する傾向にあります。
単なる赤ら顔の状態から、ブツブツが目立つようになったり、鼻が変形したりすることがあります。
また、注意が必要なデータとして、酒さの患者は痴呆症になりやすいという報告があり、将来的に物忘れが増えるリスクがあります。
酒さの症状が疑わしい場合は、放置せずに医師の診断を受けることをおすすめします。

酒さの初期治療:日常生活のケアと注意点

ごく軽症の場合、薬物治療に頼らずに日常生活のケアと注意点を守ることで改善する場合もあります。
下記、具体的を見ていきましょう。
・紫外線を避け、日焼け対策を徹底する。
・熱い食べ物や辛い食べ物を避ける。
・熱いお風呂は避けてシャワーを使用する。
・刺激の強い化粧品を避ける。
これら日常生活のケアによって症状が改善しない場合は、医師の診療を受ける必要があります。

酒さのブツブツの治療方法と再発予防

酒さに伴うブツブツに関しては、抗生物質の飲み薬や、ロゼックスという抗真菌薬などの付け薬を使用します。これらの治療を3ヶ月程度行うと、改善する方が多いです。

酒さに伴う赤みに関しては、保険治療での改善が難しく、フォト治療(IPL治療)や、Vビームというレーザー治療が必要になります。これらの治療を2週間から1ヶ月に1回程度行い、3ヶ月や半年程度で改善することが多いです。

ただし、酒さは再発することも多いため、治療後も、前述した日常生活でのケアに気を付けることが大切です。

まとめ

今回は、酒さの自己チェック方法と、初期対応についてまとめました。
個々の症状や状況に応じて最適な治療法を選択し、酒さの改善と再発の予防に向けて取り組みましょう。

関連動画

【赤ら顔】酒さかどうかのチェック方法と初期治療についてお話しします

監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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