肝斑は自然に消える?最も効果的な対処法とは
肝斑は、多くの方のお肌にできやすいシミのことをいいます。発症の原因には、妊娠や出産・更年期など、さまざまな要素があります。ごく一部の方の間では、自然に消えることもあると言われる肝斑ですが、本当に自然と消えるものなのでしょうか。今回は、肝斑が自然に消せるのか否かということから、セルフケアで改善させる方法や、肝斑への最も効果的な対処法まで、詳しくご紹介します。
肝斑は自然に消える?
肝斑を自然と消すことができるのかという情報は、非常に興味深い内容かもしれません。結論から言うと、肝斑が自然と消えることは、大変稀なことです。しかし、まるで誰もが自然と消せるかのように誤解してしまうのには、先述のようにごく一部の方にとっては自然と消えることもある症状であるという事実が、記載されていない媒体が多いためです。基本的に肝斑は一度出来てしまうと、自然と消えることはほぼありません。稀に女性の場合には、閉経後に薄くなるということはあります。これには、女性ホルモンと肝斑の結びつきが強いことが挙げられます。これとは反対に、女性ホルモンの活発になりやすい30代から40代は、特に肝斑の目立ちやすい時期となります。
セルフケアで改善させる方法
一度出来てしまった肝斑を、セルフケアで消すことは、不可能に近いと言えます。けれども、肝斑を少しでも改善させるための方法は存在しています。ここでは5つのセルフケア法に関して、順に触れていきます。
ビタミンCを摂取する
バランス良くビタミンCを摂取することは、肝斑の予防に効果的です。ビタミンCには、シミを防ぐ効果や、出来てしまったシミを薄くする効果もあるとされています。そのため、積極的に取り入れることが必要になります。食べ物においては、フルーツや野菜などに多く含まれています。ビタミンCは、近年サプリメントから補う方も多くいらっしゃるかと思います。しかし、サプリメントでは添加物まで摂取してしまうことから、ごく自然な取り入れ方として、やはり食事からの摂取が最適です。
日焼けを避ける
肝斑は、紫外線の影響も受けやすいので、日焼けを回避する生活を心掛けることも重要です。短い間の外出であっても、それが習慣化することにより、後の肝斑の原因になり得ます。そのため、外出時には必ず日焼け止めを塗ってから外出し、つばの広い帽子や日傘などを使用するようにしましょう。また外出する時間帯にも気を付ける必要があります。正午前後の数時間は、紫外線が強くなる時間帯のため、避けることが適切です。
頬を擦らないようにする
洗顔中や洗顔後は、お肌を擦ることのないよう気を付けることも必要です。擦ることによってお肌を傷つけてしまったり、ニキビのある場合には悪化させる恐れもあります。これらのことから、頬は基本擦らないことを徹底することが求められます。もし日常的に頬を擦る癖のある方は、頬を擦らない生活を心掛ける方向へと、少しずつシフトさせていきましょう。
ストレスを溜めない
ストレスが原因となり引き起こされる病は、無数に存在します。それほどストレスというものは、身体にとってもお肌にとっても害があるということです。現代社会はまさに、ストレスを溜めやすい環境が整ってしまっていると言っても、過言ではありません。日々上手にストレスを発散し、少しでも健康的な生活を送ることが重要になります。
何もせず放置は避ける
一見、何もしないことが良いのでは?とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。肝斑は、放置していて良くなることは稀であると言えます。特に肝斑が目立ち始める30代以降となると、何もしないことでさらに際立つ結果となるのです。何もせず悪化していくのを見るよりは、一度皮膚科を受診する(後述)という行動を起こすことで、結果は大きく変わってきます。
高齢化により自然と消えるケースも
肝斑は、30代から40代の年代において特に目立つものですが、女性の場合には閉経後などの高齢化の影響により、薄くなったり一部の方では消えるというケースも存在します。然しながらこれは稀なケースであり、一般的であるとは言えません。また薄くなるという事象についても個人差が大きく、年齢を重ねることで肝斑が自然と消えていくと考えていると、実際には全く異なる結果になったということもあります。そのため、注意が必要な情報になります。
肝斑に最も効果的な対処法
高齢化により、肝斑が自然と消えるケースもあることは判明していますが、ごく一部の方にしか現れない稀な事象であると言えます。それでは一体どうすれば、多くの方が効果を得られるようになるのでしょうか?その答えは大変シンプルで、皆様の非常に身近な場所にあります。
皮膚科を受診する
肝斑を確実に改善させるための最適な対処法は、皮膚科を受診することです。皮膚科に行くと、皮膚科医に専門的な診断をしてもらえます。そこで治療を行う必要があるのか否かの判断を、皮膚科医が行うことになります。治療が必要なケースでは、レーザートーニングという治療法を行うことになる可能性が高いでしょう。
レーザートーニング
肝斑治療のために開発された治療のことを、レーザートーニングといいます。レーザー出力を抑えたまま、数百から数千発の照射を行う方法です。この治療法による副作用は、照射の加減に左右されるため、経験を豊富に積んだ皮膚科医やナースの技術が必要不可欠となります。
主な施術の流れ
①医師の診察後、肝斑があるか否かの判断を行います。
②レーザートーニングの説明後、レーザーを照射します。
③クーリングを行います。
④日焼け止めクリームをつけたら、治療の完了です。
当院では、レーザートーニングによる肝斑治療を、行っております。高度な専門技術と十分なキャリアを保有する当院のナースが治療を施し、異なる治療と組み合わせることにより、さらに高い効果を期待することができます。肝斑には、この治療が必要なケースが非常に多くあります。
まとめ
今回は、肝斑が自然に消えるのかということから、最も効果的な対処法までご紹介して参りました。肝斑は、30代から40代という働き盛りの方や育児中の女性などに特に目立つものです。この年代においては、自然と薄くなったり消えることはありません。それよりもむしろ、肝斑が出来やすい年代にあると自覚することも、大切です。
このコラムでの重要なポイントとして、何もしないことは避けるようにすることが該当します。何もしなければ改善させることは困難であり、何か行動を起こすことで改善する確立も、上がっていきます。具体的に行動を起こす方法として、例えば先述のように、皮膚科への受診が挙げられます。