ルメッカ（フォトフェイシャル）

ルメッカはイスラエルで誕生した光治療器です。
光治療はフォト治療、I P L治療などとも呼ばれており、おそらく美容治療の中でもっとも件数の多い治療の一つでしょう。しみや赤み、小皺などの治療に用いられています。
光治療はレーザーと異なり、多くの波長が含まれています。どのような波長を、どのような割合で含むかによってその治療器の特徴が変わると言っていいでしょう。

波長

ルメッカの特徴としましては他の光治療器と比較して500nm-650nmの波長が多く含まれている点です。

500nm-700nmは理論的にはメラニン、ヘモグロビンに対して最も効率よく反応することでできる領域の一つです。メラニン（厳密にはメラニンが袋状に詰まったメラノソーム）はしみ治療の際のターゲット、ヘモグロビンは赤み治療、血管拡張症治療のターゲットとなります。

パルス幅

ルメッカは他のフォト治療器と比べてパルス幅（パルス幅とは光の照射時間）が短いのが特徴です。

パルス幅というのは光やレーザーの照射時間のことです。 通常のフォト治療器は数十m秒程度の場合が多いのですが、ルメッカは数m秒程度と、5−１０分の１のパルス幅となっています（ルメッカは患者様の肌質や症状に合わせて、ロングパルスとよりパルス幅の短いアグレッシブなショートパルスを照射致します。
レーザーや光治療において、パルス幅は重要であり、ターゲット（通常はシミ・・・メラノソーム、もしくは赤み・・・血管）の熱緩和時間よりも短い時間で照射することが重要です。
メラノソームは熱緩和時間が短いことが知られており、パルス幅が短いとその分、効果的な治療が可能です。
血管に対しては、筒状でかつ、内部に血流があるため、シミほど単純ではないのですが、１００μm極めて細い血管に関しては基本的には同様にパルス幅が短いほど有利と言えるでしょう。

PEAK POWER EFFECT ON SKIN REJUVENATION USING IPL: LUMECCA IPL EVALUATION E.V. Ross MD, M. Kreindel, Ph.D

こちらの図を見ると、１００μm以下の細い血管に関しては、パルス幅は7m秒以下のパルス幅が有効ということになります。 顔の赤み、火照り、酒さに関してはかなり短い血管が関与していることが知られており、ルメッカは細い血管を効果的に治療することが可能です。
逆にパルス幅が短いと、カサブタが出来やすい、内出血が出来やすいといったデメリットもあります。また太い血管に対しては、効果が十分に出にくいというディメリットもあります。

ルメッカの特徴まとめ

ルメッカは、500−650umの波長をピークパワーとするフォト治療器で、パルス幅も短いため、他のフォト治療器と比べてアグレッシブな治療が可能です。他のフォト治療器で効果が十分でなかった方にお勧めしたい治療です。

ルメッカがおすすめの方

• 顔全体にしみがあって早く治療をしたい方
• 酒さを早く治療したい方
• 他のフォト治療を何度も受けていて、効果を感じられてくなってきた方

ルメッカがおすすめでない方

• ・妊娠中の方
• ・絶対にダウンタイムを取れない方（カサブタ、内出血になる可能性があります）
• ・美容医療が初めてで色々と心配な方
• ・肝斑のある方（肝斑が悪化する可能性があります）
• ・色黒の方

シミ

※当院では手への施術は行っておりません

※当院ではデコルテへの施術は行っておりません

赤み・血管拡張

全顔

両頬+鼻

【未承認機器・医薬品等】
LUMECCA（ルメッカ）は医薬品医療機器法における未承認機器です。

【入手経路】
ルミナス・ビー・ジャパン株式会社（アメリカ）より個人輸入しております。

【国内の承認医薬品の有無】
この治療法で用いられる医療機器は日本国内においては薬機法上の承認を受けていません。
＊承認を受けていない医薬品・医療機器について
「個人輸入において注意すべき医薬品・医療機器について」はこちらをご確認ください。https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html

【諸外国における安全性に係る情報】
米国FDA（アメリカ食品医薬品局）に承認されております。

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