パンチグラフト
ニキビ跡のパンチグラフトを
使った皮膚移植について
ニキビ跡に対する治療法は、レーザー、フラクショナルレーザー、マイクロニードル、ピーリングといった様々な非侵襲性(手術以外)の治療法が考えられています。これらの治療法は簡単で、副作用が少なく、かつ患者様への負担が少ないので広く行われるようになりました。だたし、これらの治療に反応しない場合やニキビ跡が瘢痕に置き換わっている場合は、手術が適応となります。
瘢痕というのは皮膚が白っぽい、やや光沢のある組織に置き換わった状態の傷跡をイメージしていただくといいでしょう。毛穴がなくなりややテカテカした印象があると思います。
そうなってしまうと、レーザーなどの非侵襲的手術はほとんど役に立たず、手術が必要となります。ニキビ跡を切って縫い合わせるか、皮膚をどこかから移植する方法しかありません。
また、いわゆるアイスピック型のニキビのように、他の治療法が困難な場合は、同様にパンチグラフトによる皮膚移植が必要となるでしょう。
アイスピック型ニキビ痕とは点状の深いニキビ跡で、治療抵抗性であることが知られています。
パンチグラフトを使った皮膚移植について
パンチグラフトと使った皮膚移植というのは、まずニキビ跡を直径2mmもしくは3mm程度のパンチを用いて、瘢痕となっている部位の皮膚を抜き取ります。そこに他の部位から同じサイズのパンチで抜いた皮膚を取ってきて貼り付ける、もしくは縫い付ける方法です。
取ってくる皮膚ですが、通常、傷が見えない耳の後ろが選ばれること多いです。耳の後ろの皮膚を採取した部位はそのまま縫い合わせてしまいます。耳の後ろから取ってきた皮膚を、ニキビ跡を切除した部分に埋め込み貼り付けるか、もしくは縫い合わせます。1週間ほどで皮膚は生着します。
もし陥凹した部位の底面が瘢痕に置換されず、皮膚が残っている場合は、陥凹している部位を形なりにくり抜き、それをそのまま持ち上げ固定してしまう方法もあります。この場合、採皮が必要ないので、余計な傷が付くことがなく、仕上がった際に、皮膚のキメが異なるということもありません。耳の後ろなどから皮膚を切り取ってきた場合は、周囲の皮膚と由来が異なるため、生着した後も周囲の皮膚とややキメが異なることがありますが、この場合はその心配がありません。
実際の経過
手術前 陥凹が目立ちます。
手術後2週間 皮膚が生着していますが、まだ目立つ状態です。
手術後3ヶ月 皮膚が生着しよく見ないとほとんどわからない状態となっています。
まずはカウンセリングからご予約ください。
副作用
- 1 移植した皮膚が完全には周りの皮膚とわずかにキメが異なる。
- 2 移植した皮膚の周囲にわずかに跡が残る。
- 3 移植した皮膚の壊死、感染。
- 4 採皮した部位の傷跡(通常は耳の後ろなども目立たない部位が選ばれます)。
- 5 痛み、出血。
料金
メニュー | 料金(税込) |
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一箇所あたり | 82,500円 |
注意点・ダウンタイム
注意点
術後1週間ほどは、ガーゼとテープによる保護が必要になります。
その後も1ヶ月ほどはテープ保護を行った方がいいでしょう。
傷が馴染むまで3~6ヶ月ほどかかります。
ダウンタイム
治療後1週間、植皮部位は傷口をガーゼとテープで覆っておいていただきます。植皮部位は翌日から洗浄して頂く場合と閉鎖しておいて頂く場合の2通りがあります。
皮膚移植に関するよくある質問
はい。当院では全て日帰り手術を行なっています。手術は30分ほどで終了しますが、前後の説明を含め1時間ほどかかるでしょう。
手術中は局所麻酔を行いますので、痛みはありません。局所麻酔は注射で行いますので、注射のチクッとした痛みはあるでしょうが、あまり我慢できない痛みになることはありません。
術後の痛みも多少痛みはありますが、ロキソニンなどの痛み止めで十分コントロールできる程度です。ほどんどの方は痛み止めの必要もなかったと答えています。
はい、もちろん可能です。ただし治療後1週間ほどはガーゼやテープを当てておいて頂くことになりますので、職種によっては注意が必要かもしれません。
手術前診察、手術当日、1週間後のチェックもしくは抜糸が一般的です。必要や患者様希望に応じて、1ヶ月後チェック、3ヶ月後チェックなどを行なっています。
まずはカウンセリングからご予約ください。
※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。
最新の料金は料金表ページ、内容は各院にお問合せください。