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頭のニキビ、ニキビ跡

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頭のニキビ、ニキビ跡

毎日シャンプーをしているのに、頭皮がかゆい、ブラシが当たって痛い…このような症状は頭のニキビが原因かもしれません。頭のニキビは髪の毛に覆われていることが多く、存在に気付きにくく悪化しやすい傾向があります。
頭のニキビの特徴や対処方法について解説いたします。

頭のニキビの特徴

ニキビは毛穴の詰まりにより毛穴の開口部が炎症を起こして、発疹を起こすものです。通常、ニキビは額部・口元・頬など顔にできやすい傾向がありますが、頭皮にもニキビができることがあります。

頭のニキビは自分の目で確認しにくく、無意識のうちにニキビを引っかいたり、つぶしたりしてしまうことがあります。また頭皮は洗浄不足により皮脂や汚れがたまりやすいので、毛穴が詰まったり、雑菌が繁殖したりしやすい点があります。
そのため、一度ニキビができると悪化しやすい特徴があり、黄ニキビ(嚢胞)になりやすい特徴があるので注意が必要です。

頭のニキビができる原因

ニキビは医学的には尋常性尋常性ざ瘡と呼ばれる肌のできものです。ニキビは皮膚の角層が厚くなって毛穴が詰まりに加えて、皮脂の分泌過多によりアクネ菌が過剰繁殖することで起こります。
アクネ菌は皮膚の常在菌で、それほど病原性があるわけではないですが、毛穴の中で異常に増えるとニキビを引き起こす原因になります。

ニキビの症状には段階があり、毛穴が詰まっている状態を白ニキビ(閉鎖面ぽう)、毛穴の皮脂が酸化し黒くなっている状態を黒ニキビ(開放面ぽう)、毛穴が赤く炎症を起こしている状態を赤ニキビ(紅色丘疹)、さらに炎症が進んで膿が溜まっている状態を黄ニキビ(嚢胞)といいます。
以降では、頭のニキビができる原因についてみていきます。

皮脂の分泌量が多い

頭皮は全身の中で最も皮脂腺が多い箇所で、顔のTゾーンの2倍程度といわれています。頭皮そのものは乾燥しやすい特徴がありますが、皮脂によって十分な潤いが保たれています。
しかしながらシャンプーをしないと、皮脂汚れがたまるため、ニキビのきっかけとなる毛穴の詰まりを引き起こしやすくなります。

帽子による蒸れ

頭皮は皮脂腺は発汗の多い手の平や足の裏に次いで多く、汗の分泌量も多い特徴があります。長時間帽子をかぶっていると、通気性が悪くなり蒸れを生じ、ニキビができやすくなります。
高温多湿は雑菌繁殖の好条件であり、ニキビの原因菌が増えやすくなるためです。

整髪料やトリートメントによる毛穴の閉塞

ニキビの原因として忘れがちなのが、整髪料やトリートメントによって起こる毛穴の詰まりです。特にオイルベースや落ちにくい整髪料はニキビを引き起こしやすいので注意が必要です。
整髪料やトリートメントをつける際に起こる頭皮への刺激も、皮膚のバリア機能を低下させるのでニキビの要因になります。

頭のニキビへのセルフケア

ニキビケアで忘れがちなのが頭のニキビ対策です。ここでは自分でできる頭のニキビのケア方法についてみていきます。

頭皮の清潔を保つ

頭のニキビを予防するには、シャンプーで頭皮の清潔を保つことが大切です。頭皮の清潔にこだわるあまり、毎日何度も頭を洗うと頭皮に負担をかけるのでおすすめできません。
頭皮に炎症が起こり、ニキビができやすくなることもあります。1日1回の適切な洗髪を行いましょう。

整髪料やトリートメントが頭皮に直接つかないようにする

整髪料やトリートメントは毛先を意識してつけましょう。ニキビができやすい人はオイルベースの整髪料やトリートメントを避けることも大切です。
特に髪料をつけると髪や頭皮に汚れが付着しやすくなるので、ニキビの悪化の原因になることがあります。整髪料はその日のうちにきちんと洗い流すことが大切です。

清潔な寝具を使う

シーツや枕カバーは直接頭皮や皮膚に触れるため、清潔なものを使用するようにしましょう。シーツや枕カバーの交換頻度は季節にもよりますが、最低でも1週間に1度は替えるのが適しています。
こまめに洗う時間がない人は、替えのシーツや枕カバーを複数用意しておくのがおすすめです。

生活習慣を見直す

ニキビの予防のために、普段の食事や睡眠を見直しましょう。糖分や脂質の多い食事は過剰に皮脂分泌を引き起こします。人によっては乳製品など特定の食品を食べすぎた後にニキビができることがあります。
また睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが崩れたり、皮膚の抵抗力が落ちたりするためニキビができやすくなることがあります。

頭のニキビの治療

頭のニキビには通常のニキビ治療と同じ方法を行います。ニキビの進行ごとの保険適応の治療は以下になります。

炎症のないニキビの治療

白ニキビや黒ニキビのように炎症のないニキビには、専用の器具で清潔操作によりコメド圧出をしたり、ディフェリンゲルやべピオゲルにより毛穴周辺の角化を防ぎ、ニキビ症状の進行を防いだりします。
頭のニキビは頭髪に覆われているので、薬の成分がしっかり届きにくいことがあります。ニキビの治療薬を使うときは、ニキビの位置をよく確認して的確に塗ることが大切です。

炎症のあるニキビの治療

赤ニキビや黄ニキビのように炎症が起きているニキビには、上記の炎症のない時の治療に加え、ニキビ菌の増殖を防ぐために抗菌薬を使用します。ニキビの抗菌薬は塗り薬を使いますが、必要な場合は飲み薬を使う場合もあります。
頭のニキビは治りが悪いこともあり、黄ニキビにより嚢胞ができることもあります。ニキビ炎症の悪化により嚢腫や硬結がみられる場合は、外科的に切開して排膿を行います。

ニキビ治療について

頭のニキビ跡について

頭のニキビは炎症が進みやすくニキビが悪化しやすい特徴があります。ニキビによる炎症で、皮膚の奥にある真皮までダメージが及ぶと瘢痕化する原因になります。瘢痕化とはニキビ跡が色素沈着や陥没または隆起することをいいますが、黄ニキビの切開排膿した場合も傷跡になりやすいです。
ただし頭のニキビが跡になっても、多くの場合髪の毛で隠すことができるので、あまり問題になることはありません。あまりに瘢痕が重症化し、一部髪の毛がなくなった場合は切除縫合を行うことがあります。

ニキビ跡について

頭のニキビと間違いやすい皮膚疾患

頭のニキビがなかなか治らない場合、他の皮膚疾患の可能性もあります。頭のニキビと間違えやすい皮膚疾患には以下のものがあります。

毛嚢炎(もうのうえん)

毛根を包む毛包が細菌感染によって炎症を起こします。頭皮の引っ掻きや不衛生な状態が続くことで起こりやすくなります。黄色ブドウ球菌などが原因。

化膿性汗腺炎

毛穴が詰まり、毛包にたまった内容物が破れて周囲の組織に炎症を起こします。はっきりした原因は不明ですが、肥満や喫煙との関連が分かっています。

上記の皮膚疾患はニキビと同じような赤いブツブツがみられるので、一般の方が見分けるのは難しいかもしれません。ニキビをはじめ頭皮のできものが気になったら皮膚科を受診しましょう。
早めにニキビ治療を受けることで、ニキビの進行を抑え、ニキビ跡になるのを防ぐことができます。

頭のニキビの治療は早めに皮膚科へ

頭のニキビは目立ちませんが、皮脂や汚れが多くニキビが悪化しやすい特徴があります。頭のニキビを予防するために、リスクになりやすい生活習慣を見直すことが大切です。
頭のニキビができて悩んでいる場合は、ニキビ跡にならないようにするためにも、早めに皮膚科へ受診しましょう。
当クリニックでは頭のニキビ治療も行っているので、まずはご相談ください。

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