お尻のニキビ、ニキビ跡
お尻のニキビ、ニキビ跡
あまり人に見られることのないお尻のニキビ。人によってはお尻のニキビに気づかない人も多く、いつの間にかしこり状のニキビになっていることもあります。
お尻のニキビは普段他人に見られることはありませんが、水着や温泉のときに目立つために、自分の自信が持てなくなったりする原因になることがあるので、早めの治療をしましょう。ここでは、お尻のニキビの原因や治療法について解説します。
お尻のニキビの特徴
お尻は下着やボトムスに密着により、空気の通りが悪くなりやすく、ニキビができやすい箇所のひとつです。特に現代人はイスに座る機会が多く、お尻の皮膚は長時間刺激が加わりやすい環境です。
ニキビができた後も常に刺激が加わることで、他の部位のニキビよりも治りにくい特徴もあります。お尻のニキビが重症化すると、黒ずみの原因になるだけでなく、重症化して化膿することがあります。
ニキビがなかなか治らない場合は、早めに皮膚科で治療を受けることが大切です。
お尻のニキビの原因
ニキビは医学的には尋常性尋常性ざ瘡と呼ばれる肌のできものです。ニキビは皮膚の角層が厚くなって毛穴が詰まりに加えて、皮脂の分泌過多によりアクネ菌が過剰繁殖することで起こります。
アクネ菌は皮膚の常在菌で、それほど病原性があるわけではないですが、毛穴の中で異常に増えるとニキビを引き起こします。
ニキビの症状には段階があり、毛穴が詰まっている状態を白ニキビ(閉鎖面ぽう)、毛穴の皮脂が酸化し黒くなっている状態を黒ニキビ(開放面ぽう)、毛穴が赤く炎症を起こしている状態を赤ニキビ(紅色丘疹)、さらに炎症が進んで膿が溜まっている状態を黄ニキビ(嚢胞)といいます。
お尻のニキビができやすい原因には以下の理由が挙げられます。
座る姿勢が長くなると、お尻に蒸れを生じさせます。また発汗が増えると、皮膚の汚れと混ざり毛穴を塞いでしまうことがあります。特にアクネ菌は嫌気性菌であるため、空気の通りが悪いと繁殖しやすい特徴があります。
頭皮は皮脂腺は発汗の多い手の平や足の裏に次いで多く、汗の分泌量も多い特徴があります。長時間帽子をかぶっていると、通気性が悪くなり蒸れを生じ、ニキビができやすくなります。
高温多湿は雑菌繁殖の好条件であり、ニキビの原因菌が増えやすくなるためです。
座る動作による問題は蒸れだけではありません、座る姿勢が続くことで、上半身の体重が臀部に加わるため、お尻にある毛包が圧迫されやすくなります。毛包に刺激が加わることで、毛穴の角化が進んでニキビができやすくなることがあります。
基本的な衣類として欠かせない下着やボトムスですが、お尻のニキビの原因になることがあります。下着やボトムスの密着により、蒸れや摩擦が生じやすくなります。
特に下着は常に臀部の皮膚と密着しているので、お尻への刺激になりやすい要素です。
例えば、お尻のニキビの原因となりやすいのが、レースの下着にジーンズといった組み合わせです。レース素材の下着は肌に優しいイメージがありますが、臀部が皮膚の露出部分が多くなります。ジーンズと組み合わせると、お尻の皮膚が摩擦されやすく、ニキビができやすくなったり、悪化したりすることがあります。
お尻のニキビのセルフケア対策
お尻のニキビができやすい原因が明らかになれば、対策もしやすくなります。ここでは自分でできるお尻のニキビのセルフケアについて説明します。
お尻のニキビを防ぐには、摩擦や蒸れを防ぐことが大切です。ファッションの好みにもよりますが、ボトムスはジーンズよりもスカートの方がニキビができにくくなります。
また下着については、無縫製のボクサーパンツ型が適しています。下着は女性らしさを出す衣類でもあるので、生活場面によってうまく使い分けるのもよいでしょう。
お尻のニキビを防ぐためには、皮膚の清潔を保つことが大切です。特にお尻など後方は石けんやシャンプーのすすぎ残しが起こりやすい部分です。洗浄剤を十分に洗い流さないと、毛穴に汚れがたまる原因になります。
またお尻は角質が厚くなりやすい部位のひとつです。他の部位よりも肌のザラつきを感じるときは、定期的にピーリング剤を使うのもよいでしょう。
心身のストレスが加わると、ニキビができやすくなることがあります。普段からバランスの良い食事で必要な栄養素を取ったり、十分な睡眠を取ったりしましょう。
ニキビの治癒には肌のターンオーバーが重要となります。ニキビの予防やできてしまったニキビを早く治すためにも、規則正しい生活を心がけてみてください。乳製品や甘いものの取りすぎはニキビの原因になりうると考えれれています。
お尻のニキビの治療
お尻のニキビには通常のニキビ治療と同じ方法を行います。ニキビの進行ごとの保険診療は以下になります。
白ニキビや黒ニキビのように炎症のないニキビには、専用の器具で清潔操作によりコメド圧出をしたり、ディフェリンゲルやべピオゲルにより毛穴周辺の角化を防ぎ、ニキビ症状の進行を防いだりします。
ニキビが進行して炎症化すると、周りの組織にまでダメージが及ぶため、ニキビ跡になることがあります。特にお尻のニキビは、常に摩擦や刺激にさらされやすいので、ニキビが悪化しやすく、ニキビ跡になってしまうことも少なくありません。
お尻のニキビ跡でよくみられるのが、炎症性色素沈着です。また体質によってはニキビ跡が盛り上がることもあります。お尻のニキビ跡の治療には以下の治療を行います。
・炎症性色素沈着
黒ずみとなったニキビ跡には、ハイドロキノンやトレチノインによる治療を選択します。またケミカルピーリングにより余分な角質を取り除き、黒ずみを改善します。
・盛り上がり(ケロイド、肥厚性瘢痕)
体質によってニキビ跡がケロイド化しやすい人には、ステロイド注射によって症状を改善します。
その他、ケロイドや肥厚性瘢痕に効果のあるトラニストという薬を内服することがあります。
お尻のニキビ跡について
ニキビが進行して炎症化すると、周りの組織にまでダメージが及ぶため、ニキビ跡になることがあります。
特にお尻のニキビは、常に摩擦や刺激にさらされやすいので、ニキビが悪化しやすく、ニキビ跡になってしまうことも少なくありません。
お尻のニキビ跡でよくみられるのが、炎症性色素沈着です。また体質によってはニキビ跡が盛り上がることもあります。
お尻のニキビ跡の治療には以下の治療を行います。
黒ずみとなったニキビ跡には、ハイドロキノンやトレチノインによる治療を選択します。またケミカルピーリングにより余分な角質を取り除き、黒ずみを改善します。
体質によってニキビ跡がケロイド化しやすい人には、ステロイド注射によって症状を改善します。その他、ケロイドや肥厚性瘢痕に効果のあるトラニストという薬を内服することがあります。
お尻のニキビと間違いやすい皮膚疾患
お尻はニキビ以外にもできものがみられやすい箇所です。お尻のニキビがなかなか治らない場合、他の皮膚疾患である可能性もあります。お尻のニキビと間違えやすい皮膚疾患には以下のものがあります。
お尻のニキビはアクネ菌ではなく、マラセチア菌が原因であるケースが多くみられます。毛穴と一致した赤い発疹が起こり、症状が進むとかゆみや白い膿がみられるようになります。
毛穴の角質が肥厚し、ブツブツ(丘疹)が現れます。二の腕、肩が好発部位ですが、臀部にみられることもあります。
お尻のニキビの治療は早めに皮膚科へ
座位や下着により、蒸れや摩擦にさらされやすいお尻は、ニキビが治りにくい部位でもあります。気付かないうちにニキビができて、膿がたまってしこりができることもあります。
お尻のニキビがなかなか治らずに困っている方は、皮膚科で早めに治療を行いましょう。
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