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美容コラム

【ニキビ跡】ローリング型のニキビ跡の治療【サブシジョンで完治可能】

ニキビ跡にもいくつか種類があり、今回はローリング型のニキビ跡について、特徴や原因、治療方法まで詳しくご紹介していきます。

ローリング型のニキビ跡とは

ローリング型ニキビ跡とは、下にボコッと、大きくなだらかに窪んでいるニキビ跡のことを指します。 だいたい直径が5mm~1cm程くらいであることが主です。

ローリング型ニキビ跡の原因

ローリング型ニキビ跡は、癒着により皮膚が下に引っ張られて起こっている、と考えられています。

疑わしいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は麻酔を打ってみるとよくわかるのです。
皮膚の正常な部分は麻酔を打つとぷくっと膨らみますが、ローリング型のニキビ跡の部分は浮き上がってきません。おそらく癒着で引っ張られているからなのでしょう。したがって麻酔が効きにくかったりします。

癒着で引っ張られる以外に、もう一つ原因があります。それは、皮膚の下の脂肪が炎症によって萎縮し、脂肪が少なくなって窪むことです。

おそらくローリング型ニキビ跡ができやすい人には、
①体質
②深いところにできるニキビを繰り返している
という特徴があるのかな、という印象です。

ローリング型ニキビ跡の治療

ローリング型のニキビ跡は、他のニキビ跡と違い完全に治すことが可能です。
ダーマペンやフラクショナルレーザーで治療してもいいですが、私の一番のおすすめはサブシジョンです。どんな治療か詳しくご紹介しましょう。

サブシジョンとは
サブシジョンはまず麻酔をして、特殊な針でローリング型ニキビ跡を下に引っ張っている繊維を全部絶ち切ります。そうすることで引っ張っている力が解除され、ニキビ跡部分が平坦に近づくという仕組みです。

サブシジョンは様々な症状の治療に利用されていますが、ローリング型ニキビ跡には一番の適応です。ローリング型ニキビ跡のためにある治療と言ってもいいぐらい、非常によく効きます。 

前述のとおり、脂肪の萎縮がある場合はヒアルロン酸を注入し、肌を持ち上げる必要があります。ただ多くの場合はサブシジョンだけで良くなる場合が多いので、私はサブシジョンが最も良い治療だと思っています。

治療の回数としては、大体2ヵ月に1回くらいのペースで、合計2回程施術を受けるくらいが多い印象です。頻繁に受ける・何回も回数を重ねて受ける治療ではありません。

ローリング型ニキビ跡治療の症例

ローリング+ボックス型の深いニキビ跡でお悩みの患者様です。
花房式ニキビ跡治療(サブシジョン+炭酸ガスレーザー)3回施術、1ヶ月後の症例です。
ローリング+ボックス型の深いニキビ跡がかなり改善しているのがお分かりいただけると思います。

【料金】
◇サブシジョン+炭酸ガスレーザー
1平方cmあたり46,750円(税込)
【主な副作用】
◇サブシジョン+炭酸ガスレーザー
内出血、腫れ、かさぶた化、硬結、色素沈着(数ヶ月)、赤み(数ヶ月)、完全には治らない可能性
※症状、肌質により効果に差があります。

FAQ

Q:一度治療した箇所がまた窪んでしまうことはありますか?
A:実は、あります。もちろん全員がなるわけではありませんが、再癒着する方は時々いらっしゃいます。ただし、やる前よりは良くなっていることが殆どです。

Q:もし再癒着しても、治療を重ねればその都度改善するのでしょうか?
A:そのとおりです。治療する→良くなる→再発する→更に良くなる→…という経過を辿ります。ただし無限に治療と再発を繰り返す、というよりは、治療回数の上限を3回程度にしておいた方が良いと思います。私の経験上、それ以上行っても、治療効果が頭打ちになる傾向が強いです。

Q:それぞれのタイプのニキビ跡で、治りやすいタイプと治りにくいタイプはありますか?
A:一番治りやすいのはローリング型です。圧倒的に治りやすいですね。次に治りやすいのがボックス型、一番難しいのがアイスピック型です。おそらくどの論文を見ても同じ見解だと思います。

Q:治りやすいかどうかは、ニキビ跡の深さで変わるのでしょうか?
A: 深さというか、すべて同じ「ニキビ跡」ですが、成り立ちが違うのだと思います。ローリング型は皮膚は正常ですが下に引っ張られている、または脂肪萎縮が関わっています。それに対しボックス型というのは、一部の皮膚が正常に上皮化できなかった結果発生するニキビ跡です。一口にニキビ跡と言ってもそれぞれ別物だから、治り方も違うと考えた方が良いように思います。

Q:ニキビ跡の治療と他のレーザー治療などを同時並行して治療することはできますか?
A:サブシジョンと他のレーザー治療の併用はむしろおすすめです。サブシジョンとレーザー治療を組み合わせることで、さらに良くなるという論文は沢山あります。

まとめ

いかがでしたか?ローリング型ニキビ跡がある場合、レーザー治療などを受ける前に、まずサブシジョンを受けた方が早く治療が完結することが多いです。
もしお悩みの場合、ニキビ跡治療実績の多い当院にぜひお任せください。

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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