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美容コラム

しこりニキビができる原因と治療法を解説。

ニキビを放置して、ニキビが大きくなってしまったり、腫れて痛くなったり、しこりニキビになってしまったと悩んだ経験がある方は多いと思います。

今回は、しこりニキビについて原因や治療法について紹介したいと思います。ニキビについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。

そもそもニキビとは?

ニキビとは、医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざしょう)と言います。
ニキビは、まず毛穴が詰まって、皮脂腺が中に溜まった状態から始まります。この白くてぷくっとしている盛り上がった状態のことをコメドと言います。

このコメドの状態にニキビ菌や雑菌が繁殖することで、腫れてきて炎症を起こしたものが「赤ニキビ」と言われるものです。赤ニキビがさらに悪化して、中に膿を持つようになったものを「黄色ニキビ」と言います。

しこりニキビとは?

そもそもしこりニキビとは、医学的に正確な用語ではありません。一般的には、人差し指より少し大きいかそれ以上の大きさ、触ると痛く、しこりとして認識されるニキビのことを言うことが多いと思います。

前述した「黄色ニキビ」を放置すると、炎症が波及したり膿が漏れ出すことによって、毛穴よりも広い範囲で腫れや炎症が起きてしまったものが「しこりニキビ」と呼ばれるものです。簡単に説明すると「ニキビが悪化してしまうとしこりニキビができる」と思っていただいてよいでしょう。

しこりニキビは触ると痛くてしこりのようなものがあるもので、普通のニキビよりも大きくて深くなっています。しこりニキビは、医療用語では膿腫(のうしゅ)や結節(けっせつ)と呼ばれます。

しこりニキビを放置すると、漏れ出した炎症部分を肌が認識して、できるだけ炎症が広がらないようにコラーゲンの膜で囲ってしまおうとします。このコラーゲンの膜というのは非常に硬いため、さらにしこりが硬くなってしまい、しこりが残ってしまうのです。通常の肌の免疫反応がしこりニキビには届きにくくなるので、同じ場所で繰り返し炎症を起こすようなことになってしまう場合があります。

しこりニキビの治療法

しこりニキビは、切開排膿という手術を行い、しこりニキビの中にある膿を出す必要があります。麻酔をしてメスを使いニキビの中の膿を抜き、しこりニキビを小さくします。
手術が終わってから、抗生物質の内服と塗り薬を使用していきます。手術して膿を取り出した後の方が、内服と塗り薬の効果が十分発揮されます。

ただし、硬いコラーゲンの膜で覆われてしまっている状態のしこりニキビの場合は、膿を抜くだけでは十分ではなく、線維化した組織もまとめて取り除く必要があります。

その場合は、くり抜き法や、メスで切って縫い合わせることもあります。そうなると傷跡が残ってしまうこともあり、この傷跡は徐々には目立たなくはなりますが、完全に消えることはありません。

まとめ

巨大ニキビと言われるしこりニキビについて、解説しました。

しこりニキビは重症化すると手術となる場合があり、そうなると傷跡が残ってしまうこともあります。

そうならないためには、早めのニキビ治療が大切です。ニキビでお悩みの方は、お近くの皮膚科で早めに受診をすることをおすすめします。

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監修医師紹介

院長
花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
経歴
  • 平成18年3月  東京大学医学部医学科卒
  • 平成18年4月  癌研究会有明病院(初期研修医)
  • 平成19年4月  東京大学医学部附属病院(初期研修医)
  • 平成20年4月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(専門研修医)
  • 平成20年7月  東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線
    レーザー科(助教)
  • 平成20年12月  NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
  • 平成22年7月  東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
  • 平成23年7月  三鷹はなふさ皮膚科開設
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