メイクをしてもすぐに鼻やおでこのあたりがテカってしまう、ニキビがよくできるなど厄介な面がある脂性肌。別名オイリー肌とも呼ばれています。何らかの原因で皮脂が過剰に分泌されている状態の肌を指します。
特に女性はメイクを何度も直す必要があるため、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは脂性肌になってしまう原因とその改善方法についてご紹介します。

【皮脂は必要なもの】

過剰に分泌されることで顔のテカリやべたつきにつながってしまう皮脂ですが、実は皮膚を健康に保つためには必要不可欠な存在なのです。

肌内部にある皮脂腺から分泌された皮脂は膜となって肌表面を覆います。こうすることで、肌の水分を外に逃がさないよう、保湿する働きをしているのです。また、外部刺激から肌を守る保護機能や、肌を雑菌が繁殖しにくい弱酸性に保つ機能もあるのなど、その役割は多岐にわたります。

ではなぜ、皮脂が肌トラブルの原因となってしまうのでしょう。

【脂性肌になってしまう原因】

◆間違ったスキンケア
もっとも多く考えられる原因として間違ったスキンケアがあげられます。
具体的には、皮脂でべたべたした肌をさっぱりさせるためにゴシゴシと強く洗う、あるいは1日に何度も顔を洗う、さらにはあぶらとり紙で念入りに皮脂をとるなどです。

これらのスキンケアは一時的に皮脂が抑えられるだけで、根本的な解決にはなりません。むしろ肌表面の角質層が傷つくことでバリア機能が低下。肌を守ろうと余計に皮脂が分泌されてしまいます。

要は皮脂への過剰な対策が、実は皮脂の分泌を促進するという悪循環になってしまうのです。

◆食事
日々摂取する食事も気をつけなければ脂性肌を悪化させる原因になります。
糖質や脂質など中性脂肪になりやすい食べ物を過剰に摂取することで皮脂の過剰分泌につながると言われています。
毎日の食事は炭水化物中心、野菜をあまり食べずにお肉ばかり食べる、といった方は、注意が必要です。脂分の多いジャンクフード、ファーストフードが好きな方もご注意いただきたいと思います。

◆睡眠
睡眠が十分にとれていないと、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が通常よりも早いサイクルで行われてしまうので、しっかりと成長していない未熟な角化細胞で構成されることになります。すると、バリア機能が低い肌になってしまうため、外部刺激から肌を守ろうと、皮脂がたくさん分泌されてしまうのです。

◆ストレス
皮脂の分泌には男性ホルモンが関わっていると言われています。そのため、男性に脂性肌の人が多いのです。
ただ、女性でも少なからず男性ホルモンは分泌されています。
特にストレスを感じたときなどに分泌されやすく、男性ホルモンが増加すると皮脂分泌量が多くなります。
日常的にストレスを感じる場に身を置いていると皮脂分泌が促進されることがあります。

【脂性肌とよく似ている乾燥性脂性肌】

皮脂が多く、顔がテカってしまうことから、自分は単純な脂性肌だと思っているかもしれませんが、もしかしたら乾燥性脂性肌(インナードライ肌)の可能性もあります。

脂性肌は皮脂も肌内部の水分も多い状態ですが、乾燥性脂性肌は、肌表面の皮脂は多いものの、肌内部の水分は少ない状態のことです。
似ているようで肌の状態は全く異なるため、自分がどちらの肌なのかを把握、それぞれにあったスキンケアを行う必要があります。

<脂性肌か乾燥性脂性肌か見分ける方法>
いつも通り洗顔を行った後、タオルで水気を拭き、化粧水などはつけずに少しの間放置してみてください。
特に突っ張りはないけれど、顔全体が徐々にテカってきた、と感じる人は脂性肌の可能性が高いです。
逆に最初は突っ張った感じがしていたのに、だんだんと肌表面が皮脂でテカテカしてきたと感じたら、乾燥性脂性肌かもしれません。

【脂性肌の改善方法】

1正しい洗顔
現在使用している洗顔料の洗いあがり上がりの感じはどのようなものでしょうか。さっぱり感は強いけど、やや突っ張ったような感じも・・・ということであれば、洗浄力が強い可能性があります。洗浄力や肌への刺激が少ないもので洗顔するようにしましょう。

また、顔を洗うときは強くゴシゴシと洗うのではなく、洗顔ネットを使用して、濃密な泡を作り、摩擦をできる限り起こさないようにすることがポイントです。

2正しい保湿
クリームや美容液といったものは、塗った直後に顔がてかてかとすることから、脂性肌に拍車をかけるのではないか、と思われがちですが、そうではありません。
もともと肌が乾燥傾向の方で、それを補うために皮脂の分泌が過剰になっている場合(乾燥性脂性肌)は、保湿することで肌が潤い、皮脂の量が適切になる場合もあります。

3生活習慣の改善
洗顔や保湿が正しくできても、生活習慣が乱れていては、思うように改善できない可能性があります。
バランスのとれた食事や十分な睡眠をとるように心がけることはもちろん、ストレスを発散できるような時間もとれると良いでしょう。

【まとめ】

脂性肌はニキビや毛穴の開き、黒ずみなど様々な肌トラブルを引き起こすおそれがあります。
また、単純な脂性肌と乾燥性脂性肌では一見すると似ていますが、実は肌の状態が異なるため、それぞれにあったスキンケアを行うことが重要です。
改善するには時間がかかることもありますが、日々の積み重ねが大切になります。