スレッドリフトとは、皮下に糸を挿入することでリフトアップしたり、肌にハリをもたせたりする治療方法です。
体にメスを入れることなく高い効果が期待できるスレッドリフトは、美容医療のなかでも人気があります。今回は、これからスレッドリフトを受けるか悩んでいる方に向けて、スレッドリフトの効果や治療の流れなどをご紹介します。
スレッドリフトとは、皮膚の下にある「SMAS層」という皮下にある線維質の膜に細い糸を挿入して、たるみを改善する治療です。SMAS層に糸を挿入することで、リフトアップ効果を得られることが分かっています。
スレッドリフトに使われる糸の種類は数多くありますが、まず大きく分けると「体内に吸収される糸」と「体内に吸収されない糸」の2種類に分けられます。
体内に吸収されない糸は感染症などの副作用が起きやすいため、今ではほとんどのクリニックが体内に吸収される糸を使っています。
体内に吸収される糸は約1～2年で溶けて体内に吸収されるのですが、安全性が高いので、体内に吸収されない糸よりも、体内に吸収される糸がオススメです。
体内に吸収される糸は、「トゲがついている糸」と「トゲがついていない糸」に分けられます。さらに、トゲがついている糸については、「トゲが一方向についている糸」と「トゲが双方向についている糸」に分けられます。
トゲのない糸ではたるみを改善できませんので、たるみ治療を目的にする場合は、「トゲが双方向についていて、体内に吸収される糸」を選ぶと安全で高い効果が期待できます。
皮下のSMAS層に糸を挿入することで皮膚組織が持ち上がることに加え、糸周辺のコラーゲンが増生されるため、たるみを改善させることができます。
また、コラーゲンが増生されるので、リフトアップと同時に肌にハリをもたせることも可能です。
スレッドリフトの効果は糸の材質によって異なりますが、1～2年程度は効果が持続します。皮下に挿入した糸はコラーゲンに変換されますので、糸が溶けてからしばらくはフェイスリフト効果を維持できたり、肌にハリを持たせられたりします。
スレッドリフトは、以下のような人に向いています。
スレッドリフトに使われる糸の材質は「PDO」や「PLLA」、「PCL」など様々で、非常に多くの種類があります。
以下では、そのなかでも有名で高い効果が期待できる「シルエット」と「テスリフト」の２つをご紹介します。
シルエットリフトは、より高い引き上げ効果を追及した治療方法です。スレッドリフトといえば、シルエットリフトを指すのが普通です。
上記の画像のように、特殊な糸に「バイオコーン」というトゲのような円錐状の生体分解ポリマーが双方向についています。コーンがより強力に組織を引き上げるため、より高いリフトアップ効果が期待できます。
糸は18ヶ月ほどで体内に吸収されますが、その後もしばらく効果が持続します。
症例紹介
■シルエットリフト 2本：107,800円
副作用：内出血、一時的に引きつれた感じ
テスリフトは、PDO素材のとげ（バーブ）を3Dメッシュで覆っている糸を使ったスレッドリフトです。バーブが皮下組織をしっかりと掴むため、リフトアップ効果の持続期間が長いことが特徴です。 また、PDOは脂肪を引き締める効果もあるので、小顔効果も期待できます。
テスリフトは一方向だけにしかトゲがついていませんが、ホールド力に優れていて長期間リフトアップした状態をキープできるので、たるみが気になる方にはオススメな治療方法です。
ただし、スレッドリフトの基本はシルエットリフトと言えますので、シルエットリフトをやった後にテスリフトを行うことをオススメしています。
テスリフトは韓国の厚生労働省「MFDS」の認可をとっていて安全性が高いことが証明されていますので、初めての方でも安心して治療をお受けいただけます。
医師が診察を行い、治療ができるかどうか判断します。 スレッドリフトについて疑問や不安な点があれば、ご相談ください。
問題がなければ同意書を作成し、術前の写真を撮影します。
患者様のご要望に沿って、施術部位に糸のデザインをします。
局所麻酔を行い、施術中の痛みを和らげます。
局所麻酔が効いたら、細い針を使って糸を挿入します。
糸の挿入は５分程度で終わります。
左右差など、バランスを細かく調整します。
局所麻酔を使うので、施術はそれほど痛くありません。ただし糸が皮膚を通過する際は多少の痛みを感じます。
施術後は一週間ほど引っ張られるような痛みが続きますが、痛み止めを飲めば充分耐えられる程度の痛みです。
糸自体は18ヶ月で体内に吸収されますが、糸の周囲にコラーゲンが産生されるので、18ヶ月経ってもしばらく効果が持続します。
ほかの治療との併用も問題ありませんが、スレッドリフト後のハイフは注意が必要です。
ヒアルロン酸注入やボトックス、脂肪溶解注射、その他の糸との併用、フェイスリフト手術の併用は問題ありません。
特に、脂肪溶解注射とヒアルロン酸注入の併用はオススメです。
フェイスリフトは組み合わせ治療が可能ですので、医師に相談してください。
一時的に引きつれた感じが出る可能性はあります。
熟練した医師が施術を行えば、引きつれたり不自然になったりすることはありません。
経験の少ない医師ですと失敗する可能性もありますので、スレッドリフトはクリニック選びが重要です。
今回はスレッドリフトの効果や治療の流れなどをご紹介しました。
スレッドリフトは短時間でダウンタイムも少なく、簡単にリフトアップできる治療方法です。「体にメスを入れる治療は避けたい」、「フェイスラインを引き締めたい」、という方はぜひ検討してみてくださいね。
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